三井化学と出光興産の合弁会社である㈱プライムポリマー(三井化学65%、出光興産35%)は、ガラス長繊維強化ポリプロピレン「モストロン(R)-L」の生産設備を姉崎工場(千葉県市原市)に新設すると発表した。
モストロン(R)-Lは、プライムポリマーが開発した、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量で、ガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されている。
昨今、環境規制の強化やEV化の進展を背景に、更なる自動車の軽量化が求められている。金属の代替が可能な素材の一つとして、繊維強化樹脂の需要は増加が見込まれており、今回、モストロン(R)-Lの自社製造技術を確立し量産化を図ることにした。
<生産設備新設の概要>
製品:ガラス長繊維強化ポリプロピレン(GFPP) モストロン(R)-L
新設場所:株式会社プライムポリマー 姉崎工場(千葉県市原市)
新設備能力:3,500トン/年
スケジュール:2019年9月営業運転開始予定