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日立金属、約30億円投じ、日本・中国・ベトナムでFA・ロボット用電線の生産能力増強

 日立金属は5月21日、FA・ロボット用電線を成長分野と位置づけ、日本・中国・ベトナム拠点(日立金属の拠点情報)に生産能力増強のため、合わせて約30億円の設備投資を実施すると発表した。

 近年、FA(ファクトリー・オートメーション)の進展やIoTの活用に伴い、世界的に工作機械や産業用ロボットの需要が急増している。中でも産業用ロボット市場は、2020年までに年率約20%の成長が見込まれている。日立金属電線材料カンパニーは、これまで産業用可動ケーブルや自動車向けセンサケーブル等で培った技術を活かし、耐屈曲性に優れたFA・ロボット用電線を手掛けており、多くくの顧客に採用されている。

 産業用ロボットなどで用いられる電線には、特有の要求特性(耐屈曲性、耐油性、耐熱性)や、各種安全規格への対応が求められている。日本国内だけでなく中国や東南アジアなども産業用ロボットの需要は旺盛で、電線をグローバルに供給できる体制への要望が強まっている。

 日立金属電線材料カンパニーは、FA・ロボット用電線を成長分野と位置づけ、グローバル成長戦略の一環として、㈱茨城テクノス、日立電線(蘇州)有限公司、Hitachi Cable Vietnam Co., Ltd.において総額約30億円の設備投資を実施する。今回の投資では、生産性の高い伸線機、撚線機等を導入するとともに、IoT活用により製造設備の常時監視体制を構築し、高いレベルでの品質の安定化および品質管理の自動化を図る。

 今後、日立金属グループは、生産能力の増強、新製品開発といった成長戦略の実行により、FA・ロボット用電線事業の2020年度売上規模100億円をめざす。

<投資概要>

導入拠点:株式会社茨城テクノス(茨城県日立市)/日立電線(蘇州)有限公司(中国・江蘇省)/ Hitachi Cable Vietnam Co., Ltd.(ベトナム・ハイズン省)

投資内容:伸線機、撚線機、押出機等/投資金額:約30億円/完成時期:2020年度上期

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