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加藤製作所、17年度売上は15%増の869億円、18年度は900億円見込む

 ㈱加藤製作所が5月14日に発表した2018年3月期(2017年度)連結業績によると、売上高は869億7,400万円(前期比15.3%増)、営業利益21億4,300万円(同16.1%減)、経常利益24億3,300万円(同1.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億3,300万円(同62.8%減)となった、

 2017年度の事業環境は、国内は東日本大震災の復旧・復興事業の縮小と排出ガス規制による駆け込み需要の反動減により需要は減少した。海外は中国市場が回復し需要は大幅に増加した。

 加藤製作所の2017年度データ

■セグメント別状況

<日 本> 東日本大震災の復旧・復興事業の縮小、排出ガス規制による駆け込み需要の反動減及び中古市場の低迷により需要が減少したが、前期中(2018年3月1日付け)に連結化した㈱KATO HICOMについては、通期で連結業績に寄与したため日本の売上高は775億3,200万円(同4.1%増)となった。また、貸倒引当金繰入額及び製品保証引当金繰入額の計上によりセグメント利益は2億400万円(同92.8%減)となった。

<中 国> インフラ工事の増加により建設機械の需要も増加した。また、前期の期中で連結化した石川島中駿(厦門)建機有限公司については、通期で連結業績に寄与したため中国の売上高は131億1,300万円 (同417.3%増)となった。セグメント利益は20億6,300万円(同△2億2,600万円)となった。

<その他> 海外子会社KATO WORKS (THAILAND) CO.,LTD.タイ・ラヨン県)は、製造・販売しているトラッククレーンについて、アジアの需要を取り込めず売上高は2億5,600万円となった。また、固定費の増加によりセグメント損失△4億4,800万円(同△1億4,300万円)となった。

■主要品目別売上高の状況

<建設用クレーン> 国内建設用クレーンの売上高は454億1,800万円(前期比8.3%減)となった。一方海外は、アジア向けは減少したが、アメリカ向けや中近東向けが増加したことにより、海外建設用クレーンの売上高は70億6,800万円(同7.6%増)となった。これにより、建設用クレーンの売上高は524億8,700万円(同6.4%減)となった。

<油圧ショベル等> 国内は、ミニショベルやクローラキャリア等を加えたことにより、国内の売上高は146億8,900万円(同8.9%増)となった。海外は、中国のインフラ工事の増加により需要が大幅に増加したことに加え、アメリカ向けが増加したことにより、海外の売上高は181億3,200万円(同308.1%増)となった。これにより、油圧ショベル等の売上高は328億2,100万円(同83.0%増)となった。

<その他> その他の売上高は16億6,500万円(同18.0%増)となった。

■2019年3月期の見通し

 建設機械の国内需要は、大都市圏での建設投資は好調だが、排出ガス規制による反動やオペレーター不足等が続くとみて需要は横ばいと予想。海外需要は、東南アジアは前年度よりも期待し微増と見込み、中国はインフラ工事で堅調に推移するものの、その他の地域の需要は横ばいと予想している。

 2019年3月期の連結業績については、売上高900億円(前期比3.5%増)、営業利益45億円(同109.9%増)、経常利益45億円(同84.9%増)、親会社株主に帰属する当期利益28億円(同7.7%減)と予想している。

 加藤製作所の2018年3月期決算短信

 決算説明資料

 

 

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