kikai-news.net

国際協力銀行(JBIC)、三井化学が中国で実施する機能性コンパウンド事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は5月10日、三井化学の中国法人「三井化学功能複合塑料(上海)有限公司(以下MFS、海外関係会社)との間で、融資金額20百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、民間金融機関との協調融資によるものであり、協調融資総額は34.5百万人民元。MFSが中国上海市で行う、自動車部品等に用いられる機能性コンパウンド*1の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、同社工場の生産設備の増設に充てられ。(1元は約17円)

 世界最大と言われる中国の自動車市場は、経済成長に伴い更なる拡大が見込まれている。三井化学は2012年にMFSを設立し、機能性コンパウンドを製造してきたが、今回、市場の拡大に伴う自動車部品等の需要の増加に対応するために、生産設備を増設し、現地での生産能力拡充やシェアの維持・拡大を企図している。融資は、こうした三井化学の海外事業展開を人民元建て融資により支援するもので、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

*1:製品の用途に応じて、合成樹脂に添加物を配合した化合物のこと。

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了