■カップ入りスープの製造設備・粉末スープ顆粒原料の造粒設備を新設
ポッカサッポロフード&ビバレッジ(以下、ポッカサッポロ)は5月9日、堅調に成長するインスタントスープにおけるさらなる積極展開を図るために、サッポロビール㈱仙台工場内に同社仙台工場(仮称)を新設し、カップ入りスープの製造設備および粉末スープ顆粒原料の造粒設備を新たに設置することを決定したと発表した。
ポッカサッポロは1980年に缶入りスープを発売し、翌年1981年に粉末インスタントスープでスープ市場に本格的に参入して以来、スープ事業の拡大を図ってきた。1996年には、現在の主力ブランドである「じっくりコトコト」を発売し、長年培ってきた独自の味作りや乾燥技術などを活かしながら、多様化する食生活や顧客ニーズにあわせた商品を提案することで、スープ商品は多くの顧客に支持されている。近年、カップ入りスープの販売量は好調に推移しているが、今後さらに積極的な事業拡大を図っていくためには、カップ入りスープの生産能力を増強することが必要となっている。
そこで、サッポログループとしての資産が活用でき、シナジーが見込めるとの判断により、サッポロビール㈱仙台工場内に、カップ入りスープ製造設備(粉末スープ顆粒原料を製造する造粒設備を含む)を新たに設置し、ポッカサッポロの新たな工場としてカップ入りスープの自社生産能力を増強することを決定した。
ポッカサッポロのスープ生産拠点としては、名古屋工場、群馬工場、磐田ポッカ食品㈱(ポッカサッポロの100%連結子会社)に加えて4つ目の生産拠点となり、東北エリアでは初の工場となる。
<新工場、設備の概要>
名称:ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱仙台工場(仮称)
所在地:宮城県名取市手倉田字八幡310-1 サッポロビール㈱仙台工場内
従業員数:45名(予定)/製造品目:カップ入りスープ
ライン数:1ライン/生産能力:160万ケース/年(1ケース24個入り換算)
投資額:約26億円/2018年6月:着工
2019年8月:竣工・稼動開始