㈱アマダホールディングスは4月27日、米国東部ノースカロライナ州にベンディングマシンの新工場を設立すると発表した。また、グループ会社であるアマダ・アメリカ(AMADA AMERICA, INC.、米国カリフォルニア州)は、機械販売会社アドバンスト・テクノロジー・セールス・アンド・サービス(Advanced Technology Sales and Services, Inc.、米国ノースカロライナ州)を買収、4 月には同社を吸収合併し、営業を開始した。
現在、北米市場では、製造業への回帰の流れに応じて、製造業の集積地である米国東部における設備投資が拡大しつつある。一方で、米国におけるアマダグループの製造・販売拠点は、西部および中西部を中心に設けており、東部における商品供給の対応スピードや販売力が課題となっていた。
このような背景から、アマダグループは北米市場において今後の成長が期待できる米国東部地区に新たな製造・販売拠点を設けることにより、米国内に現地ニーズに対応した商品を迅速に供給できる体制を整え、板金事業のさらなる拡大を目指す
また、顧客に対して最適なソリューションを提案する拠点である、テクニカルセンターを新工場に併設することとし、2020 年1 月に開所する予定で建設を進める。
アドバンスト・テクノロジー・セールス・アンド・サービスは、ノースカロライナ州グリーンズボロに拠点を置く工作機械、金属加工機械販売会社で、顧客との強固な関係、および同社が保有するテクニカルセンターを活用したエンジニアリングビジネスの提案に強みがある。今後、早期に地域密着型の営業体制を整え、販売力の強化を進める。
一方で、西部のカリフォルニア州にある、レーザマシンの製造拠点であるブレア工場およびラ・ミラダ工場の生産能力の拡大、および生産効率の向上を進めており、2018 年10 月より本格稼働を開始する予定。これにより、生産能力を現有能力対比で30%増に引き上げる計画。
アマダグループは、中期経営計画において北米市場での拡大を成長戦略の一つに掲げており、今回の一連の施策により、現地生産・販売の一貫体制を確立し、2021 年度までに北米での売上高700 億円を目指す。
<新工場概要>
敷地面積:160,000 ㎡/延床面積:16,000 ㎡
生産品目・能力:金属加工のベンディングマシン(曲げ加工機械) 月産30 台、ベンディングマシンの周辺装置月産20 台
稼働時期:2020 年1 月開始予定