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富士通ゼネラル、約54億円投じて川崎本社に開発力強化を目的とした「技術研究棟」(仮称)を建設

 富士通ゼネラルは4月25日、部門間シナジーとオープンイノベーションを推進し、社内外の知の融合による新たな価値創出の取り組みを強化するため、川崎本社敷地内に「技術研究棟」(仮称)を建設すると発表した。2018年4月に着工し、建設費約54億円を投じて、2019年6月から業務を開始する予定。

 富士通ゼネラルは2007年から川崎本社、中国、タイの各開発拠点を順次拡充し、空調機の開発力強化を進めてきた。現在、中期経営計画の達成に向けて、空調機の「開発体制の革新」と「営業活動の強化」を両輪とした諸施策を進めており、この一環として「技術研究棟」を建設し、コア技術となる基盤技術の強化と新たな価値創出への取り組みを加速していく。

 「技術研究棟」では、技術者同士が自然に交流して新しいアイデアを語り合えるよう、4・5階の執務エリアに吹き抜けの中層階を設置するとともに、関連部門が素早く集って開発課題を討議できるミーティングコーナーを執務スペースに点在させるなど、活発なコミュニケーションを生み出すレイアウトとする。また、新しい技術動向を踏まえたディスカッションや技術伝承などのための研修スペースを複数設置する。これらを仕切りのないオープンスペースとすることで、興味や関心のある技術者の自由な参加を促し、部門間のシナジーを誘発させてイノベーションを促進する。

 また、富士通ゼネラル製エアコンを軸として、チラーやエアハンドリングユニット等、他社製品と組み合わせた業務用空調システムの研究・機能検討等の専用スペースや、外部企業と共同使用の工作室等を設置することで、社外の技術や知識とのコラボレーションによるオープンイノベーションの推進も強化する。

 さらに、開発プロセス革新と新しいテクノロジーの実用化を促進するため、世界各地の設置環境や実際の多層階家屋など、空調機の実使用環境を再現できる設備も導入予定。

<建屋の概要>

建築計画:2018 年4 月着工、2019 年6 月竣工

建築面積:約 4,800 ㎡/延床面積:約21,000 ㎡

建築規模:5 階建て

 1~3 階 各種試験室、研修室、作業スペース等

 4~5 階 執務室、作業スペース、研修スペース等

 4 階渡り廊下で空調技術棟へ往来が可能

 執務室最大収容人員:約1,300 人

建設費:約54 億円

 ニュースリリース

 

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