利益面は、営業利益は20億5,700万円(前年同期比12.8%増)、経常利益は21億3,000万円(同16.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、14億700万円(同6.5%減)となった。
■製品別の売上の状況
射出成形機:国内は、自動車及び生活用品関連市場に支えられ、需要が堅調に推移した。海外は、欧州における生活用品及び自動車関連の中大型機の需要が堅調に推移した。特に、中国におけるIT・電子機器関連の小型機やその他のアジアにおける自動車関連の中大型機の需要が好調に推移したことから、受注、売上は増加した。この結果、売上高は218億700万円(前年同期比9.6%増)となった。
ダイカストマシン:国内は、自動車関連を中心に需要が堅調に推移した。また、海外は、中国やその他のアジア、メキシコにおける自動車関連の需要が堅調に推移したことから、受注、売上は増加した。この結果、売上高は90億7,000万円(前年同期比16.1%増)となった。
■今後の見通し
国内は、堅調な企業業績による設備投資の増加で、景気は引き続き緩やかに回復すると予想。海外は、米国経済は堅調さを維持し、アジア新興国も経済成長が持続すると予想されるが、国際的に深刻化する貿易摩擦への不安や、米国株式市場の下落に端を発した円高の進行などが世界経済に影響を及ぼし、企業の景況感を悪化させる懸念がある。
このような市場環境のもとで、同社グループは、2018(平成30) 年度からスタートした3ケ年の中期計画「TOYO-G-Plan2020」を基本として、グローバル成長戦略を発展させ、グローバル事業の強化による「事業の拡大」、技術力・コスト力・生産力を強化する「事業の成長」を計画の基本方針に掲げ、取り組んでいく。
販売面では、受注拡大のための営業力を強化し、グローバル市場への積極的な営業展開で新規成長エリア・市場を開拓して売上の拡大に努めていく。
2019年3月期の連結業績見通しについては、売上高320億円(前期比3.6%増)、営業利益24億円(同16.7%増)、経常利益24億円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15億6,000万円(同10.8%増)を見込んでいる。