新工場は、工場全体を一体的に機能させることで、少人化や自動化が可能となり、安全性・品質・生産性の向上や労働環境の更なる改善を図る。加えて、化粧品工場としての新たな価値をプラスすることで「ひと・環境にやさしく、未来を創造する工場」を目指す。
マンダムグループは、日本、インドネシア、中国に合計4つの工場を有し、近年成長著しいアジア市場の需要に対応している。なかでも国内唯一の生産拠点である福崎工場は、高品質な製品づくりだけでなく、グループの生産拠点に対しての技術革新支援や人材育成支援といった役割を担っている。
マンダムは、創業100周年にあたる2027年でのありたい姿「VISION2027」の実現を目指し、今中期3ヵ年経営計画(2018年3月期~2020年3月期)では企業基盤の整備に取り組んでいる。
<新生産棟(仮称)の概要>
所在地:兵庫県神崎郡福崎町高橋290-28 (現福崎工場敷地内)
建築面積:8,070㎡(新生産棟&エントランス)/延床面積:26,102㎡(新生産棟&エントランス)
階数:地上3階建/生産能力:約1.6倍 年間約2.3億個(福崎工場合計)
生産品目:ワックス製品、チューブ製品、液体製品
投資規模:約110億円(新生産棟建設投資+新生産棟建設による生産設備投資の合計)
資金計画:自己資金/着工時期(予定):2019年2月/稼動開始(予定):2020年11月
<福崎工場全体の概要>(2018年4月現在)
竣工:1976年3月
敷地面積:71,058㎡/建築面積:26,749㎡(完成後27,417㎡)
延床面積:37,641㎡(完成後55,880㎡ )
生産能力:年間約1.4億個(期間:2017年4月~2018年3月)
(完成後 年間約2.3億個 予定)
■新生産棟の目指す姿■
1.社員が創造力を発揮できる工場
省力化やロボット化の推進、安全管理体制の強化、リラックスできる休憩室や食堂の充実など、安全・安心で快適な職場環境を整備することで、社員のモチベーションの向上だけでなく、国内外グループでの「モノづくり」に対する価値観の共有やスキル向上を目指す。
2.事業拡大に向けてスピーディー且つフレキシブルに対応できる工場
動線の最短化や原料の自動搬送システムの導入、IoTの活用による高効率で高品質な生産体制確立、多品種少量生産のための製造設備組替えの短時間化、GMPに準拠したレイアウト設計を実施し、将来の事業拡大を見据えたスペースの確保により、現在の1.6倍の生産能力拡大を図る。
3.見学者にマンダムが誇る生産技術を楽しんでご理解いただける魅力的な工場
工場の魅力を見学者にプレゼンできる大人数収容型プレゼンルームをエントランスに完備し、また製造ライン・仕上ラインの全体を臨場感をもって見渡せる見学通路を設置するなど、化粧品工場にふさわしい魅力あふれる工場を目指す。