㈱ミクニは4月20日、インド⼦会社Mikuni India Private Limited(以下、MID)が国際協⼒銀⾏、横浜銀⾏、岩⼿銀⾏から総額約11 億円の協調融資を受けることが決まったと発表した。MID がインドのラジャスタン州で進めている燃料噴射システム等の⼆輪⾞及び四輪⾞⽤部品の製造、販売に要する資⾦の融資を受けるもので、新たに融資を受ける資⾦はMID の第3⽣産棟の⽣産設備増設等に充てられる。また、今回の融資は⽇印両政府が推進するデリー・ムンバイ産業⼤動脈構想(DMIC)地域における投資を⽀援する融資案件でもある。(ミクニの海外拠点)
世界最⼤の⼆輪⾞市場と世界第4 位の四輪⾞市場を有するインドでは、今後の更なる経済成⻑を⾒込んで⼆輪⾞及び四輪⾞メーカーが⽣産規模を拡⼤している。ミクニは2008 年にMID を設⽴し各種の部品を製造、販売してきた。さらに近年はインド市場向け製品の⽣産拡⼤に加え、欧州市場向け製品の⽣産拠点としての役割も本格化している。
MID は⽣産能⼒を増強しているほか、同州ニムラナ⼯業団地内でNEDO(国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構)による太陽光発電を活⽤したマイクログリッドシステムの実証に協⼒するなど環境に配慮したものづくりを推進している。今回の協調融資を通じて⾼品質の製品を安定的に供給する体制を強固にし、顧客基盤を拡⼤しグループの成⻑を加速させていく。