五洋建設は4月18日、シンガポール住宅開発庁(Housing & Development Board of Singapore)からテコン島A・C地区干拓地造成工事(Construction of Polder at Area A and C of Pulau Tekong)を、Boskalis International B.V.(オランダ)と共同で受注したと発表した。受注金額はJVで約999億円、五洋建設の受注金額は約489億円。工期は48ヶ月で2022年4月に竣工予定。
工事は、シンガポールの東に位置するテコン島の北西部に、同国では初の試みとなる干拓地方式で約810haを造成する。主な工事概要は、干拓地外周を囲う総延長約10kmの築堤、地盤改良、排水ネットワーク、排水ポンプシステムと用水路の構築など。
五洋建設は、シンガポールで数々の埋立による国土拡張工事に参画してきた。現在、シンガポール政府法定機関であるJTCコーポレーション発注のチュアスフィンガーワン埋立工事を2014年に受注し、施工中。直近では2018年2月にシンガポール海事港湾庁(Maritime and Port Authority of Singapore)より チュアスターミナル第二期埋立工事を受注しており、今回の工事はこれに続く大型工事の受注となる。
五洋建設は、1964年にシンガポールに進出して以来、数々の大型プロジェクトに参画してきた。同国では引き続き、港湾や地下鉄、高速道路などの大型インフラ事業が計画されている。今後も豊富な実績と現地の有為な人材を数多く抱えるシンガポールを海外事業の最重要拠点として、積極的な営業展開を図るとともに、シンガポールの発展に貢献していくとしている。
■工事概要
工事名称:テコン島A・C地区干拓地造成工事 (Construction of Polder at Area A and C of Pulau Tekong)
発注者:シンガポール住宅開発庁 (Housing & Development Board of Singapore)
施工者:Boskalis International B.V.(オランダ)(51%)、五洋建設株式会社(49%)
契約金額:約999億円(1,232百万シンガポールドル)、 五洋持分:約489億円
施工場所:シンガポール、テコン地区/工期:48ヶ月(2018年4月~2022年4月)
工事概要:干拓地造成面積:約810ha
傾斜護岸工(築堤)総延長:約10km/排水溝工:40km
排水ポンプ他一式/浚渫工一式/地盤改良工一式/道路工一式