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関西ペイント、欧州合弁事業に新たに三井物産がパートナーとして出資参画

 関西ペイントは4月17日、三井物産が関西ペイントの欧州子会社 Kansai Helios Coatings GmbH(本社:オーストリア、ウィーン市、以下、Helios 社)へ新たに出資参画することに合意し、株主間協定書を含む関連契約の締結を完了したと発表した。関西ペイントでは三井物産と塗料および塗料に関連する事業について、資本提携をはじめ、様々な相互協力の可能性を検討してきたが、これにより、参画後の出資比率は関西ペイント80%、三井物産20%となる。

 塗料は自動車、工業製品、エネルギー、プラント・インフラ、船舶、建築など多様な産業で使用されている。世界市場は約 1,500 億米ドル(約16兆円)の規模があり、過去 10 年間の年平均成長 率は約 5%、今後も安定した成長が見込まれている。

 塗料に求められる機能や特性は使用用途に応じて異なり、特に、Helios 社の主力事業である工業用分野では顧客ニーズに合わせた商品開発およびサービスサポートが必要となる。また、世界的な環境負荷低減に対する意識向上に伴い、水系塗料や粉体塗料など環境対応型製品の需要も旺盛。近年、塗料産業ではこういった需要拡大に対し、先進技術への対応や確保、一層の事業競争力向上と販路拡大が、今後の事業展開に大きく影響を及ぼすものと認識している。

 Helios 社は、鉄道車両や農機・建機向け、金属製品用など、幅広い塗料製品を取りそろえ、オーストリア、スロベニア、ロシアなど、主として欧州・CISで事業展開しており、2017 年 3 月末に 関西ペイントの子会社となった。

  関西ペイントグループは、中期経営計画の重点施策として「グローバル化の加速」、「収益力の向上」 を掲げており、Helios 社の子会社化も、その実現の一つとして実施した。今回の出資参画は、同施策の更なる推進に加え、三井物産との相互協力関係をより強固にするものであり、Helios 社の既存の顧客に加え、三井物産グループが保有する顧客や事業パートナーなどのグローバルネットワークと、関西ペイントグループの製品・技術を組合せることにより、欧州および関連する市場への事業展開を加速し、より一層の事業拡大に大きく寄与するとしている。

<Helios 社の概要>

会社名称:Kansai Helios Coatings GmbH <カンサイヘリオスコーティングスゲーエムベーハー>

所在地 :オーストリア共和国 ウィーン市、他

代表者:CEO(最高経営責任者):Hubert Culik <フーベルト・チュリック> CEO(最高経営責任者):David Kubala <ダビデ・クバラ>

従業員数:約 2,100 名(2017 年 12 月現在)

事業内容:1. 塗料製造販売、2. 合成樹脂製造販売、3. 接着剤他、化学品製造販売

 ニュースリリース(関西ペイント)

 ニュースリリース(三井物産)

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