■2018年も更なる成長を期待
Liebherrは、建設機械および鉱業部門ならびに他の製品分野において、売上高の増加を記録した。建設機械および鉱山機械の売上高は14.5%増の61億8,200万ユーロ(約8,037億円)であった。海上クレーン、航空宇宙および輸送システム、工作機械およびオートメーションシステム、家電、コンポーネントおよびホテル部門の売上高は前年比1.5%増の36億6,300万ユーロだった。(1ユーロは130円で計算)
Liebherr Groupは、年間3億3,100万ユーロの純利益を計上した。前年度と比較して、これは3,300万ユーロ(11.1%)の増加を表している。報告年度には、経営成績の大幅な改善があった一方、前年度の為替変動の影響を受けて、財務結果は大幅に低下した。
■常に高い投資をしている従業員の増加
■研究開発:実質的な進歩
幅広い製品やサービスに関わる重要な問題には、エネルギー効率の向上、ネットワーキング、自動化、軽量製品設計などがある。グループ文書の現在の財務報告書では、ここ1年間ですべての製品部門で大幅な進展が見られた。例えば、飛行場では、Liebherrは将来の航空機用の完全電気部品の研究を行っている。2017年には、完全電気式空調システムおよび除氷システム用の最初のシステムデモンストレータが開発された。2017年のもう一つの重要なプロジェクトは、HLC 295000ヘビーデューティークレーンの開発だった。5,000トンの積載容量と170m以上の最大持ち上げ高さを備えたこの重いリフトクレーンは、Liebherrが開発した最大のクレーンになる。これは、風力発電施設の設置、オフショア設備の廃止、石油・ガス部門での使用を目的としている。
■2018年の経済見通し
国際通貨基金(IMF)は、2018年の世界経済成長率を3.9%と予測しており、前年度と同様になると予想している。新興国や途上国では、4.9%の成長が見込まれている。特に、ブラジルは回復を続けると予想され、中国とロシアの成長率はやや低下すると予想されている。予測によると、先進国の成長率は前年の2.3%を維持するだろう。
非常に強い年の後、世界貿易機関(WTO)は、2018年の貿易成長率が3.6%から3.2%に緩やかに低下すると予測している。対照的に、建設部門の好調な傾向は引き続き続くと見込まれている。建設業界は、ドイツと他のヨーロッパ諸国の両方で成長を続けることが予想される。国際航空運送協会(IATA)は、航空業界にとってもうひとつの強い年を予期している。世銀の予測によると、2018年にエネルギーベースの商品(+ 4.0%)と非エネルギーベースの商品(+ 1.0%)の中程度の価格上昇が見込まれている。
■2018年は更なる売上成長が期待される
Liebherr Groupは、2018年に売上高が更に増加すると予想、建設機械および鉱業部門ならびに他の製品分野での成長が見込まれている。鉱山機械、コンクリート技術、工作機械、オートメーションシステム、土工事業部では、驚くべき利益が見込まれる。これは2018年の注文書から明らかだが、これはすでに非常に見栄えがよくなっている。Liebherr Groupは引き続き、国際的な生産設備および流通およびサービスネットワークに実質的に投資する予定である。Liebherrの企業に雇用されている人の数は再びわずかに上昇するだろう。