日立造船は4月6日、㈱IHI向けに水素発生装置「HYDROSPRING(R)」を納入したと発表した。
納入した案件は、IHIが、CO2フリーの循環型地域社会創りを目指し、福島県相馬市で取り組む「福島県 地域復興実用化開発等促進事業」および「経済産業省・スマートコミュニティ導入促進事業」向けに日立造船が水素発生装置と水素貯蔵タンクをそれぞれ納入したもの。
日立造船はこれらの設計・製造を柏工場(千葉県柏市)で行い、現地での試運転までを担当した。
■水素発生装置「HYDROSPRING(R)」の特徴
再生可能エネルギーの出力変動に追従して安定した水素を製造することができ、次の特徴を有している。
1.高い安全性と利便性
・電気と水だけで、オンサイト/オンタイムで水素を製造、ボンベの運搬・保管・交換が不要
2.高効率および負荷変動追従性
・固体高分子(PEM)型電解槽採用により高効率に水素を製造
・風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギーからの急激な電力負荷変動に追従
3.高品質な水素を製造
・純度99.9%~99.9999%、露点(大気圧換算)-20℃~-70℃の水素を製造
4.豊富な実績
・2000年に販売を開始して以来、官庁、研究機関、民間企業向けに生産用や研究開発用に多数納入