機械工具事業は、海外を中心にロボットが大きく伸長し、売上高は207億1,800万円(前年同期比7.5%増)となった。一方、利益面では、原材料価格の高騰に加え、開発・営業・生産体制の拡充に向けた固定費・販管費の増により、営業利益は13億4,400万円(同2.2%減)となった。
その他の事業は、特殊鋼の需要持ち直しにより、売上高は40億9,100万円(前年同期比21.8%増)、営業利益は4億3,600万円(同2倍)となった。
第1四半期の経営環境は、欧米を中心とした先進国経済が堅調に推移したことに加え、中国における産業機械市場が好調に推移するなど、総じて緩やかに回復した。不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、新商品の投入などによる売上拡大にとり組んでいる。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンなどに努めるとともに、将来の事業拡大に向け、開発・営業・生産・本社機能の体制整備を進めている。
なお、2018年11月期の連結業績予想については、2018年1月11日発表の予想数値から変更はなく、売上高2,500億円(前期比5.3%増)、営業利益180億円(同11.6%増)、経常利益165億円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億円(同12.8%増)の見通し。