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不二越、2018年11月期第1四半期の売上は10.4%増の603億円

 ㈱不二越が4月5日に発表した2018年11月期第1四半期(2017年12月~18年2月)の連結業績によると、売上高は、603億6,700万円(前年同期比10.4%増)、うち国内は308億9,000万円(同13.0%増)、海外は294億7,700万円(同7.9%増)となった。利益面は、営業利益は38億8,900万円(同4.1%増)、経常利益は32億8,600万円(同0.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億6,700万円(同22.5%減)となった。

 機械工具事業は、海外を中心にロボットが大きく伸長し、売上高は207億1,800万円(前年同期比7.5%増)となった。一方、利益面では、原材料価格の高騰に加え、開発・営業・生産体制の拡充に向けた固定費・販管費の増により、営業利益は13億4,400万円(同2.2%減)となった。

 部品事業は、自動車・産業機械・建設機械分野向けの需要が拡大し、売上高は355億5,800万円(前年同期比11.0%増)となったが、原材料価格の高騰などの影響を受けて、営業利益は20億9,000万円(同1.8%減)となった。

 その他の事業は、特殊鋼の需要持ち直しにより、売上高は40億9,100万円(前年同期比21.8%増)、営業利益は4億3,600万円(同2倍)となった。

 第1四半期の経営環境は、欧米を中心とした先進国経済が堅調に推移したことに加え、中国における産業機械市場が好調に推移するなど、総じて緩やかに回復した。不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、新商品の投入などによる売上拡大にとり組んでいる。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンなどに努めるとともに、将来の事業拡大に向け、開発・営業・生産・本社機能の体制整備を進めている。

 なお、2018年11月期の連結業績予想については、2018年1月11日発表の予想数値から変更はなく、売上高2,500億円(前期比5.3%増)、営業利益180億円(同11.6%増)、経常利益165億円(同12.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億円(同12.8%増)の見通し。

 2018年11月期第1四半期決算短信

 

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