■様々な分野での協力を通じて、インドの包摂的かつ持続的な発展に貢献
国際協力機構(JICA)は3月30日、29日にインド政府との間で、5事業、総額1,878億8,400万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印したと発表した。
インドでは、2014年のモディ政権発足以降、様々な分野で新たな政策が掲げられ、過去3年間のGDP成長率の平均は約7.5%と、高水準の経済成長率を維持している。その一方で、インドの一人当たり所得水準は2016年で1,670米ドルに留まっており、未だに世界最大の貧困人口も抱えている。
このような状況を受け、モディ政権は「みんなの参加、みんなの発展(Sabka Saath, Sabka Vikas)」の理念のもとで包摂的かつ持続的な成長を目指した開発政策を推進しており、JICAはこれらインド政府の開発政策を幅広い分野における円借款事業等を通じて支援している。
■今回調印した円借款契約が対象とする事業は以下の5件。
(1)ムンバイメトロ3号線建設事業(第二期)(借款金額:1,000億円)
(2)チェンナイ海水淡水化施設建設事業(第一期)(借款金額:300億円)
(3)ヒマーチャル・プラデシュ州森林生態系保全・生計改善事業(借款金額:111億3,600万円)
(4)チェンナイ都市圏高度道路交通システム整備事業(借款金額:80億8,200万円)
(5)北東州道路網連結性改善事業(フェーズ2)(借款金額:386億6,600万円)