村田機械(本社:京都市)は3月28日、ファイバーレーザ加工機「LS3015GC」を、2018年4月より販売開始すると発表した。
「LS3015GC」は、薄板から中厚板のより幅広い板厚に対応したファイバーレーザ加工機。レーザヘッドのXY軸駆動には精密ラック&ピニオンを採用し、高速かつ安定した動きを実現している。加工ワークを乗せたパレットの入れ替えには、シンプル構造のシャトルパレットを採用した。また消費電力量や消費ガス量など、機械からの各種情報を収集できるProcessNet Monitor i(プロセスネットモニターアイ)を標準搭載し、稼働状況やアラーム履歴などの情報をネットワーク経由で確認可能。
村田機械では今回発売の幅広い用途で活用できるレーザ単能機「LS3015GC」に加え、成形・タップ加工も可能であり、フライングオプティクス方式の採用によってファイバーレーザ加工の高速性をそのまま活かせる独自構造のファイバーレーザ複合加工機「LS3015HL」を2016年11月より販売しており、ワーク搬入出の自動化システムとともに、顧客の多様な加工ニーズに対応したファイバーレーザソリューションを提案していく。
また、タレットパンチプレス、プレスブレーキ、CADCAM や生産管理システムと合わせ、顧客ごとに最適な板金加工設備を提供していく。
<仕 様>
定格レーザ出力 2500 W, 4000 W, 6000 W
移動方式 フライングオプティクス方式
ストローク (X x Y x Z) 3070 mm x 1550 mm x 100 mm
早送り速度 170 m/分 (XY 同時2 軸)、95 m/分(Z 軸)
駆動方式 ラック&ピニオン(X,Y)リニアドライブ(Z)
位置決め精度 +/- 0.03 mm(オプション仕様:+/- 0.01 mm)
繰り返し精度 +/- 0.03 mm(オプション仕様:+/- 0.01 mm)
最小入力設定単位 0.001 mm
最大積載可能ワークサイズ 3050 mm x 1525 mm x 16 mm
最大積載可能ワーク板厚 軟鋼20 mm(2500W)、25mm(4000W, 6000W)
最大積載可能ワーク重量 600 kg