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島津製作所、約17.4億円投じて製造子会社「島根島津」に新棟建設、医用機器事業を拡大

■生産能力を現在の1.5倍に拡大

 ㈱島津製作所は3月29日、医用機器事業のさらなる成長を目指し、同社のX線TVシステムや一般撮影システムを製造するグループ会社・島根島津内(所在地:島根県出雲市)に新棟を建設し、物流の整流化や組み立て能力の拡大、設計・試作能力の向上を図ると発表した。2018年7月に着工、19年2月の竣工予定。総投資額は約17.4億円。

 新棟には着荷や開梱、仕分けを集約し、島根島津構内全体の物流を整流化する。集約にともなってスペースを確保した既存棟には、板金複合加工機などの追加導入によって設備を増強するとともに、製品の組立エリアを拡張する。また、島根島津外部の倉庫も構内に集約することで、物流コストの削減を図る。

 IoT技術の利用も推進し、自動搬送車の導入などによる部品物流の自動化を進めるほか、生産および品質管理、入出庫関連データの自動収集などを通じ、生産効率の改善に取り組む。

 また、設計段階や試作段階の早期から島根島津の製造技術を取り入れるため、「設計試作センター」を新棟内に新設する。これまで試作品の設計や組み立てを担っていた京都の本社工場と島根島津の製造現場の距離を縮めてノウハウの共有を強化し、速やかな試作品製造や加工性および組立性の評価、コストダウンなどを図り、全体として開発効率の向上を目指す。

 今回の新棟が竣工すれば、島根島津の生産能力が現在の約1.5倍に拡大する。島津製作所は、2025年に医用機器事業で連結売上高1,000億円を目指す。

<建設する新棟の概要>

建設場所:島根県出雲市斐川町直江 2698番地(島根島津株式会社内)

建物仕様:鉄骨造3階建(延床面積:約6,300㎡)

1階:物流エリア

2階:設計試作センター、社員食堂

3階:生産用部材準備エリア

着工:2018年7月予定

竣工:2019年2月予定

設備投資総額:約17.4億円

<島根島津株式会社の概要>

社名:島根島津株式会社

代表取締役社長:藤本滋明

所在地:島根県出雲市斐川町直江 2698番地

資本金:4億5千万円(島津製作所100%出資)

設立:1997年2月24日

従業員数:296名(2018年3月時点)

事業内容:島津製作所の医用画像診断機器の製造

 ニュースリリース

 

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