富士機械製造は3月23日、約50億円を投じて工作機械事業の主力工場である藤岡工場(愛知県豊田市)に新工場棟を建設すると発表した。同工場の年間生産能力は約3割増やし、主要顧客の自動車産業で拡大する設備投資ニーズの取り込みを目指す。経済紙2紙が報じた。
新工場棟の延床面積は現状比1.5倍の約2万3,000㎡で、2019年3月に完成する。年間の生産能力は金額ベースで3割増の約140億円になる。新棟にあらゆるモノがネットにつながる「IoT」を導入し、ライン生産を可能にするなど効率化を図る。
また、約7億円を投じた主力の電子部品実装機(チップマウンター)の物流倉庫棟(平屋建て延床面積約6,000㎡)を設けるほか、ドイツにある欧州法人の拠点も約10億円をかけて4月に移転拡張し、ショールーム機能を強化するとされる。