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日清製粉、タイ子会社が製粉工場を取得、小麦粉需要拡大で生産能力を2.3倍に増強

 日清製粉グループのタイ子会社である Nisshin STC Flour Milling Co.,Ltd.(以下、日清 STC 製粉)は、同じくタイのPacific Flour Mill Co.,Ltd.(以下、パシフィック製粉)から、製粉工場を 5 億 2,500万バーツ(約 18 億円)で取得したと発表した。この取得により、日清 STC 製粉の生産能力は2.3 倍に増強される。(日清製粉の海外事業所一覧

 日清製粉は 1991 年に日清 STC 製粉を設立してタイに進出した後、日清製粉の強みである開発力・技術力、安定した品質の小麦粉供給力等を生かして積極的な事業拡大を進めてきた。タイと周辺アセアン諸国では昨今の堅調な経済発展を背景に、食生活が多様化し、主食である米に加え、パン、菓子、麺等小麦粉を使用した食品の喫食機会も増加している。日清 STC 製粉はこうした動きを受けて、2013 年 1 月に生産能力を 2 割増強したが、さらに拡大する小麦粉需要に対応するためには、生産能力増強を含む次なる成長戦略が必要となっていた。

 そのような中、パシフィック製粉が同社の工場資産を売却するという情報を入手し、同社と交渉を進めてきた。今回の取得対象となった工場は、350 トン/日の生産能力(原料小麦ベース)を有し、今後、さらに拡大が期待されるタイ小麦粉市場の需要増加に対応できることに加え、タイ最大の貿易港であるレムチャバン港からほど近く立地していることから、日清 STC 製粉の成長戦略に資する案件と判断、同工場を取得した。既にタイに進出している、もしくはこれからの進出を検討している日系ユーザー向けの供給拠点としても、強みである開発力・技術力等を生かして、対応していく。なお、今回の取得により、日清 STC 製粉の生産能力は 630 トン/日(原料小麦ベース)となり、これまでと比較して、2.3 倍に増強される。

 ニュースリリース

 

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