JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は都市環境プラントの基幹改良工事を相次いで受注したと発表した。今年度受注した工事は、同社初となるガス化溶融炉の基幹改良工事である盛岡・紫波地区環境施設組合清掃センターごみ焼却施設(岩手県盛岡・紫波地区環境施設組合)をはじめ、ストーカ炉の今泉工場(宮城県仙台市)、東部クリーンセンター(埼玉県所沢市)、清掃センター(兵庫県篠山市)で、受注金額は4件合計で約200億円となる。
これらの事業でJFEエンジニアリングは、老朽化した一般廃棄物処理施設について、施設の現況・ニーズに則した工場主要機器の更新・改造を行う。これにより施設の長寿命化によるライフサイクルコスト(※1)の低減と省エネ化による二酸化炭素排出量の削減を実現する。
一般廃棄物処理施設は、全国で約1000shi設が稼動しているが(※2)、このうち約7割は稼動後15年を経過している。公共資産の有効活用が社会ニーズとして高まる中、これからも同社は都市環境分野のリーディングカンパニーとして、プラントの新設のみならず、基幹改良工事等により、自治体の財政負担軽減や地球環境の保全に貢献していく。
※1:ライフサイクルコスト
施設建設費、運営管理費(運転費、点検補修費)、解体費を含めた廃棄物処理施設の生涯費用の総計。このうち、点検補修費はオーバーホール、補修のみならず改造等の費用を含むものをいう。
※2:環境省「廃棄物処理技術情報」一般廃棄物処理状態調査結果 平成27年度調査結果よりJFEエンジニアリングが集計。