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住友商事と東芝エネルギーシステムズなど、タイ発電公社の変電所建設プロジェクトに変圧器24台を納入

 住友商事住商機電貿易(本社:東京都中央区、以下SMT)および東芝エネルギーシステムズ(本社:神奈川県川崎市)は共同で、タイ王国発電公社(以下EGAT社)が推進する変電所建設プロジェクトに変圧器24台を納入、2018年2月末に据付および通電が完了したと発表した。

 変圧器は、発電所で作られた高圧の電気を、オフィスや家庭で使用可能な低い電圧に変換する際に用いられる、変電所の主要機器。タイ政府は、近年の著しい経済発展に伴う電力需要の高まりを受け、2030年までに発電容量を倍増させる計画を掲げている。安定した電力供給には、送配電網および変電所の整備が重要な課題であり、電源開発だけでなく送変電網の設備も同時に進められている。

 今回納入した変圧器は、住友商事が2014年にEGAT社から約33億円で受注したもので、バンコクのバーンコークノーイ区(10台)とラクシー区(10台)およびアユタヤ県(4台)に位置する3カ所の変電所に合計24台を納入した。また、変圧器は東芝エネルギーシステムズと、その関連会社である常州東芝変圧器有限公司(以下「CTC社」)が製造したもので、変電の効率化および環境負荷の低減にも貢献している。

 電力関連プロジェクトの履行においては、プロジェクトマネジメントや貿易実務、各国の法令、税務などに関する専門知識が必要となります。SMTは、受注活動の段階から住友商事と共同で取り組み、EGAT社をはじめとするパートナー各社と良好な関係を構築してきた。住友商事とSMTは、タイを東南アジアにおける重要市場の一つに位置付けている。ノースバンコク複合火力発電所1号機および2号機の完工実績があり、現在はチャチュンサオ変電所の工事契約を履行中。また、東南アジア以外でも、中近東やアフリカを中心に1,000億円以上の案件を受注している。

 東芝エネルギーシステムズは、送変電・配電機器事業において、中国の製造拠点であるCTC社及びインドの製造拠点である東芝電力流通システム・インド社を活用し、タイをはじめ今後電力需要の伸びが期待される東南アジア、インド、中東などを注力地域として、同事業におけるグローバル展開を今後さらに加速していく。

 ニュースリリース

 

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