東洋エンジニアリング(Toyo-Japan)は3月15日、インド現地法人トーヨー・エンジニアリング・インディア・プライベート・リミテッド(Toyo-India)と共同で、インドの国営電力会社National Thermal Power Corporation (NTPC)、国営石炭鉱業会社Coal India Limited (CIL)及び国営石油会社Indian Oil Corporation Limited (IOCL)を主要出資社として設立した肥料会社Hindustan Urvarak & Rasayan Limited (HURL)がインド、ウッタル・プラデーシュ州ゴラクプールに新設する、大型肥料プラント建設プロジェクトを受注したと発表した。
同プロジェクトは、日産2,200トンのアンモニア製造設備及び同3,850トンの尿素製造設備、及び用役供給設備で構成される大型肥料コンプレックスを建設するもの。受注した案件には、米国Kellogg Brown & Rootのアンモニア技術、TOYOの尿素合成技術「ACES21(R)」が採用されている。
同プロジェクトは人口増加に伴い、化学肥料の全量内製化を志向するインド政府により、MAKE IN INDIAのスローガンの下に推進されているプロジェクトの一環であり、TOYOがその第1号案件を受注した。
1963年にTOYO創業後初の海外進出プロジェクトとして、今回建設地となるゴラクプールで日本企業初の肥料プラント輸出案件を完遂してから55年後に、再びプロジェクトを実行する事となった。
現在ラジャスタン州コタで建設中の肥料プラントを含め、通算16件目のインド向け肥料案件となり、尿素ライセンサーとしての技術力に加え、TOYOの同国における豊富な実績とプロジェクト遂行能力が評価されたことによる受注となる。
多くの人口と巨大な中間所得層を抱え、今後も成長を続けるインド市場において、TOYOは、肥料プラントを始めとした様々な分野での実績を基に、同国の経済発展への貢献とビジネスの拡大を図る。
<受注概要>
客先:Hindustan Urvarak & Rasayan Limited (HURL)
(National Thermal Power Corporation (NTPC)、Coal India Limited (CIL)、Indian Oil Corporation Limited (IOCL)、Fertilizer Corporation of India Limited (FCIL)及びHindustan Fertilizer Corporation Limited (HFCL)の共同出資会社)
受注者:Toyo-JapanとToyo-Indiaのコンソーシアム
対象設備:アンモニア製造設備:日産2,200トン/尿素製造設備:日産3,850トン/用役設備
ライセンサー:
アンモニア: 米Kellogg Brown & Root LLC/尿素:東洋エンジニアリング株式会社
役務内容:ライセンス供与、設計、機器資材調達、建設工事、試運転までの一括請負
試運転開始:2020年12月