宇部興産グループのU&Mプラスチックソリューションズ(本社:東京都港区、以下、U&M)は、宇部興産機械(本社:山口県宇部市)とU-MHIプラテック(旧三菱重工プラスチックテクノロジー、本社:愛知県名古屋市、以下、UMPT)が初めて共同開発した電動射出成形機を上市したと発表した。
宇部興産機械とUMPTは、昨年1月の射出成形機の事業統合を機に、双方の強みを活かす経営を目指してきたが、このほど両社の優れた技術の粋を結集した融合機第1弾「HH(Dual H)シリーズ」中型電動射出成形機を開発し、2018年2月から販売を開始した。
HHシリーズは、型締力350t~850tをラインアップしており、汎用性を重視した機械本体に、豊富なカタログオプションを取り揃え、お客様の様々なご希望に応える拡張性を備えている。
また、(1)高応答・ハイパワー射出専用DD(ダイレクトドライブ)モータ (2)つながる制御装置「MAC-IX」 (3)成形の高機能化・多様性を向上させるDIEPREST(ダイプレスト)
など両社それぞれが得意とする技術を融合・発展させることにより、軽量化のひとつの方式として注目される「発泡」や、高機能化を実現する「多材・加飾」等の特殊成形を実現した。さらに型締と射出動作をシンクロ制御させることで樹脂充填時のガス抜きを容易にするなど、新たな成形の可能性を広げるシリーズという。
同機種は多様な言語及び規格に対応するグローバルスタンダードシリーズで、全世界に展開する販売・サービス網を活用し、日本国内だけではなく海外でも広く販売を計画している。