日東紡績は2月27日、100%子会社であるニットーボーメディカルの体外診断薬の製造拠点(福島県郡山市)に約30億円を投資し、拠点内に分散している工場・倉庫を統合して新工場を建設するほか、対外診断薬の原料となる抗血清の供給拠点である米100%子会社のNittobo Amerika Inc.の拠点に約12億円を投じて新工場を建設すると発表した。日米両生産拠点の能力を同時に拡充することで、同事業の強みである原料から製品までの一貫生産体制を強化し事業の拡大を目指す。
福島の新工場では、これまで分散していた資材倉庫、製造倉庫を統合することで生産の効率化を図るとともに、生産エリアを現行よりも2倍に拡張することで生産能力の増強を図る。研究開発室や実験室を拡大・新設することで、製品開発を加速させ、顧客ニーズに一層迅速に対応できる体制を整える。
また、体外診断薬の原料となる抗血清の供給拠点であるNittobo Amerika Inc.のカリフォルニア工場に約12億円を投じて新工場を建設し、生産エリアを現行の約1.5倍に拡張する。
■新工場概要
<ニットーボーメディカル>
建設場所:福島県郡山市富久山町福原字塩島1
投資金額:約30億円/生産内容:体外診断医薬品
延床面積:約7,700㎡(地上2階建て)
着工時期:2018年9月/竣工時期:2020年8月
<Nittobo Amerika Inc>.
建設場所:Nittobo Amerika Inc.(カリフォルニア工場)
投資金額:約12億円/生産内容:抗血清
延床面積:約3,200㎡
着工時期:2019年3月/竣工時期:2020年2月