古河機械金属は3月5日、4月1日付で産業機械部門の中核事業会社である古河産機システムズ㈱の組織改編を行うと発表した。具体的には、事業別の責任体制を明確にするため、ポンプおよび流体設備を取り扱う『流体機械本部』、破砕機等の産業機械を取り扱う『マテリアル機械本部』、鉄鋼構造物および大型インフラ案件を取り扱う『コントラクタ本部』を新設し、各本部下に製品ごとの営業部と、設計および技術サービスを担う技術部を置く。
古河機械金属は、2025年ビジョン「FURUKAWA Power&Passion 150」~カテゴリートップ・オンリーワンを基軸として成長する企業グループの実現~を具現化していくための第一フェーズとして、「中期経営計画2019~新たな成長の礎を構築~」(対象期間2017年度から2019年度)を制定し達成に向け邁進している。この中で、産業機械部門では、セクションプラント工事案件の取り込みおよび大型工事プロジェクト案件などのコントラクター事業の拡大を図る等、単なる機械メーカーからの脱却を目指して、エンジニアリング力の強化を図り、国内市場における事業基盤の拡充に取り組んでいるが、今回の組織改編はこれを強力に推進するために行うもの。
産業機械部門の製品の多くは受注生産を基本としており、個別案件ごとに顧客の課題・要望等を的確に把握し、課題解決する提案が不可欠。今回の組織改編では、『エンジニアリング力』(※1)を強化することを目的として、それぞれ別の本部下にあった営業部門と設計部門を事業本部ごとに統合し2025年ビジョンで掲げた『マーケティング経営』(※2)による古河ブランドの価値向上を加速していく。
※1 『エンジニアリング力』は、営業活動として、経験、技術、知識をツールに、顧客に対し、機能、コスト、使用環境、安全性などトータルバランスを考慮した最適提案を実行できる力のこと。
※2 『マーケティング経営』という言葉に、マーケティングを経営の根幹に据え、激変する市場の中で価値を認められる製品やサービスを提供するとともに、顧客が抱えている課題や問題を見つけ出し解決することにより、顧客との絆を深めながら、持続的に成長し企業価値を高めていきたいとの意を込めている。