中部電力は3月2日、天竜川水系太田切川に新太田切水力発電所からの放流水と未利用落差を活用した黒川平水力発電所を建設すると発表した。
黒川平水力発電所は、発電出力170kWの流れ込み式水力発電所で、2020年度に工事に着手し、2021年度に運転を開始する予定。今後、中部電力は地元自治体や地域の理解と協力を得ながら開発を進めていく。
中部電力は、エネルギー自給率の向上と温室効果ガスの削減に貢献するため、再生可能エネルギーの開発を積極的に進めている。なかでも水力発電は、安定した発電電力量を期待できることから、中部電力は引き続き、一般水力や維持流量発電所の開発に努めていく。
また、既設水力発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上についても計画的に進めていく。
<計画概要>
発電所名:黒川平水力発電所
所在地:長野県上伊那郡宮田村/水系・河川名:天竜川水系太田切川
発電出力:170kW/最大使用水量:2.00m3/s/有効落差:約11m
想定年間発電量:約103万kWh(一般家庭 約330世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量:年間500トン程度
工事着手予定:2020(平成32)年度/運転開始予定:2021(平成33)年度