■油圧機器（ Power Solutions）は16.5％増の139億DKK（2,450億円）
同社によると、2017年は、同社の技術に対する需要が増加し、北米および中国からの大きな影響を受けている4つの事業セグメントおよび全ての地域における高い成長率により、現地通貨建てで12％の高い売上成長を達成した。現金生成は、M＆A前のフリー・キャッシュ・フローは33億700万DKKで、引き続き強いままだった。2017年12月31日現在、純有利子負債は78億DKKで、2016年にEBITDAに対する純有利子負債比率は1.2対1.6となった。従業員数は活動レベルの高さから2016年の25,292人から26,645人に増加した。
■部門別の概況
Danfoss Power Solutions（ダンフォス・パワー・ソリューションズ）
Danfoss Cooling（ダンフォス・クーリング）
売上高は前年比5.7％増の118億8,500万DKK、営業利益は同3.0％増の18憶8,200万DKKとなった。一部の市場は急成長を遂げており、その他は低成長環境を特徴としているため、業績は地域や製品カテゴリーによって異なる。中国は成長に大きな影響を与え、南欧諸国とブラジルも良好な成長を示した。
Danfoss Drives（ダンフォス・ドライブス）
売上高は前年比6.2％増の102億5,500万DKK、営業利益は同18.7％増の９憶7,900万DKKとなった。昨年よりも売上と収益性が好調に推移した。ダンフォス・シリコンパワー事業は、2桁の成長を達成した。グローバルドライブ市場は若干低成長を特徴としていたが、同事業は中国の強い成長を背景にほとんどの地域で成長を達成した。北米および南欧諸国も、売上の増加に寄与した。
Danfoss Heating（ダンフォス・ヒーティング）
売上高は前年比13.9％増の72憶5,900万DKK、営業利益は同88.1％減の8,400万DKKとなった。2016年に完了したSondexの買収による重要な影響を含む大幅な成長を達成した。地区エネルギーおよび非居住用暖房内の好調な業績により、収益性は前年と比較して安定していた。中・北欧諸国およびロシアからの影響が大きいすべての地域で売上高が増加した。
■主要市場の概況
2017年、ダンフォスの堅調な成長は、中国および北米での売上の大幅な増加によるものだが、すべての地域が成長に寄与した。同グループは、成長イニシアチブへの投資から利益を得た。ダンフォスはいくつかの国や地域で市場回復を見せたが、同時に地政学的環境は依然として不確実性を抱いていた。いくつかの市場では、中国や北米の建設やインフラストラクチャなど、投資水準の上昇により改善が見られた。中国では、ダンフォス技術に対する需要は、エネルギー効率と炭素排出量（CO2）の削減に強い政治的焦点をもっている。
西ヨーロッパでは、ダンフォスは国や事業分野全体で成長を見せた。ダンフォス・パワー・ソリューションズとダンフォス・ヒーティングは、独自の成長イニシアチブと徐々にヨーロッパ諸国における成長の牽引力を背景に、2桁の成長率を示した。
東ヨーロッパでは、成長が見られるロシアからダンフォスに大きな成長の影響が見られた。東欧での業績は、ダンフォス・ヒーティングによる大きな成長の影響を受け、事業セグメントによって様々だった。
北米では、事業セグメントおよび製品間の複合的な業績にもかかわらず、2017年の売上高は大幅に増加した。ダンフォス・パワー・ソリューションズとダンフォス・ドライブは、独自の成長イニシアチブと、建設およびインフラストラクチャ内での活動レベルの向上により、2桁成長率を達成した。
アジア太平洋地域では、売上高が大幅に増加したのは、すべての事業セグメントが非常に好調だった中国の2桁台の高い成長率だった。
中南米では、売上の増加は主に成長牽引力が発達しているブラジルによってもたらされた。全体として、この地域は、国や製品の市場環境が混在していることが特徴であり続けている。すべての事業セグメントは、ダンフォス・クーリングとダンフォス・パワー・ソリューションズの影響が大きく、この地域で成長を見せた。
アフリカ – 中東では、すべての事業セグメントが良好な業績を達成した。しかし、この地域の一部の市場は、低視認性と不確実性を特徴としていた。
■Outlook 2018
2018年については、2017年と同水準の収益性で市場規模を上回るトップラインの成長を見込んでおり、成長と長期的な持続可能な価値創造を促進するデジタル化への大きな投資をさらに促進する。引き続き収益重視の成長に重点を置いている。2017年、同社が事業を行っている市場や業界のほとんどよりも成長が早かったので、この発展は2018年にも続くと考えている。
ダンフォスは、新技術とデジタル化への高い水準の投資を維持すると同時に、2017年の水準での利益率を維持したまま維持することを期待している。
世界の産業部門については、2017年に成長予測が改善されている。世界経済環境の改善は少なくとも2018年上半期までは続くが、下半期には見通しが低下すると予想される。
■Kim Fausing（キム・ファウンジング）社長兼CEOのコメント
・収益性の高い成長の年
2017年、私たちは勢いを続け、強力な財務成績を達成し、将来的に大規模な投資を行い、ダンフォスを顧客中心の技術リーダーとして前進させる重要な進歩を遂げました。
グローバルメガトレンドは急速に世界を変革しています。 ダンフォスでは、専任の人々、スマートな技術、深いアプリケーション知識を通じて、お客様にソリューションを提供するこれらの機会を捉えています。電化を取る。化石エネルギーからグリーンエネルギーへの移行は、電力を世界で最も重要なエネルギーキャリアにします。電化を使用すると、ほとんどのアプリケーションやシステムの柔軟性、効率性、環境性能を向上させる大きな機会になります。
私たちが電化の影響をすでに見ている1つの領域は、オフハイウェイの機械です。ここでは顧客の需要が拡大し、この領域での当社の能力をさらに強化するために、2017年11月にVisedo Oyという海洋およびオフハイウェイ市場のための電気ソリューションの世界的な専門企業を買収しました。
デジタル化は別の大きなチャンスです。毎日、デジタル変換はスピードを上げており、長期的な競争優位性のための触媒になっています。私たちはデジタル技術を使用して新しいビジネスチャンスとより良いサービスを創造し、より多くの接続されたスマートなシステムへの移行を活用して顧客価値の向上を図ります。
昨年の1つの例は、オフハイウェイ用ダンフォス自律車両インテグレーションシステムDAVISのプロトタイプ導入です。そのようなソリューションを念頭に置いて、我々はデジタル技術の向上と新しい能力の獲得に投資しています。
現在、人口増加や都市化などの人口動態の変化は、世界に挑戦する傾向です。2030年までに、私たちは地球上で86億人になるでしょう。それは今日よりも10億倍多い。人口が増えるにつれて、毎年5,000万人が世界の都市に移動し、都市化が加速しています。したがって、交通、水、電力、暖房、冷房、食糧および廃棄物処理のための新しいインフラストラクチャの必要性は大規模になり、地球規模の気候への圧力を潜在的に加速する可能性がある。すでに今日、私たちの都市は世界の温室効果ガス総排出量の75％以上を占めています。しかし、ダンフォスでは、エネルギー効率がどのようにしてより多くのエネルギーを得ることができるかを知っているので、私たちは楽観的に将来を見据えています。
私たちはすでに多くのソリューションを提供しています。答えはそこにあります。実際、国際エネルギー機関は、再生可能エネルギーや燃料転換と比較して、エネルギー効率が地球規模の温室効果ガス削減に最も重要な貢献者であると推定しています。
だから、低炭素の世界は、私たちがどれだけのクリーンなエネルギーを生産するかだけではありません。明日の都市を建設するときは、最もエネルギー効率の高い方法で動力を供給されなければならない建設機械と輸送システムから始まります。また、最高の利用可能な技術を使用することで、建物内のエネルギー消費を半分にすることができます。
また、当社のエネルギーシステムは、電気、暖房、冷却を接続し、例えばデータセンターやスーパーマーケットなどからの回収エネルギーなど、さまざまなエネルギー源を統合できる必要があります。これらは、国連のパリ協定に定められているように、地球温暖化を2℃以下に保つためのグローバルな行動計画を策定するために、エネルギー効率の高い技術が世界を正しい方向に動かせるように支援する方法の例です。
物事は本当に進んでいます。2017年には、4つの事業セグメントと北米および中国からの大きな影響を受けているすべての地域で高い成長率が達成され、現地通貨建てで12％の高い売上成長を達成した技術に対する需要が増加しました。
その結果、当社は勢いを継続し、収益を大幅に高め、高いキャッシュ・フローを維持しながら、将来も大規模な投資を行う一方で、強い財政状態を維持した。グループ執行チームは、ダンフォスの規律を守ることに重点を置いており、長期価値創造 世界中の従業員と有能なチームによって推進される当社の戦略は、当社が収益性の高い成長を継続し、安全性、品質、定時性の提供、さらには お客様の利益のために私たちの事業を強化します。
グループ執行チームを代表して