JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は216日、丸紅から廃棄物発電プラント(発電容量8,630kW)を受注したと発表した。このプラントは、タイ国南東部のへマラートチョンブリ工業団地内に建設され、産業廃棄物を受け入れる計画。
今回受注したプロジェクトは、スエズ エンバイロメント社(仏)、WHAユーティリティーズ アンド パワー社(泰)及びグロウエナジー社(泰)の合弁会社であるチョンブリ クリーン エナジー社が計画するもの。タイで発電プラントの建設実績を豊富に有する丸紅が元請となり、JFEエンジニアリングは主要機器の設計・調達および据付・試運転時のスーパーバイザー派遣を行う。
このプロジェクトは、全世界で水処理・廃棄物発電事業を行う業界最大手スエズ エンバイロメント社が東南アジアで初めて実施する産業廃棄物発電事業で、排ガス規制値について欧州と同等レベルの厳しい基準が求められている。JFEエンジニアリングは、廃棄物の安定燃焼を実現する「ハイパー火格子」に加え、排ガス中のダイオキシン類や一酸化炭素を低濃度に抑制する「2回流ガス流れ」などの燃焼技術を保有している。こうした技術の豊富な実績が高く評価され、今回の受注に至った。
タイは、廃棄物の不法投棄の取締りを強化するとともに、固定価格買取制度(FIT)による再生可能エネルギーの導入を促進しています。同国をはじめとする東南アジア諸国では、一層廃棄物発電プラントの需要が高まることが予想されている。
<受注概要>
発注者:丸紅株式会社
最終需要家:チョンブリ クリーン エナジー社
建設場所:チョンブリ県シラチャー市ボーウィン地区
処理規模:ストーカ式 360t/日×1炉(最大処理量)
契約納期:2019年12月末
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