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五洋建設と東亜建設工業、モザンビークで大型港湾工事を受注

 五洋建設東亜建設工業の共同企業体は2月15日、モザンビーク共和国運輸通信省より「ナカラ港開発Ⅰ・Ⅱ期工事」を受注したと発表した、同工事は既存のナカラ港を浚渫(土量260,000㎥)および埋立(土量214,600㎥)することにより港湾エリアを拡張するとともに、コンテナ専用埠頭、アクセス道路および構内鉄道等を整備するものです。受注金額はJVで約256億円、工期は36カ月の予定。

 モザンビーク北部に位置するナカラ港は、水深が深く、静穏度の高いアフリカ南東部随一の天然の良港。背後地には豊富な天然資源や肥沃な農地を抱えており、民間ベースの投資活動や資源探査等も活発化している。また、海を持たない内陸国のマラウイやザンビアにも通じており、ナカラ港の輸送能力を強化することは、同港を起点とするナカラ経済回廊地域の発展・活性化のみならず、日本への天然資源や農産物の供給基地としても大いに期待される。

 ナカラ港は完成から約40年が経過して施設および機材の老朽化が著しく、荷役効率や運営維持管理能力、安全性など多くの課題を抱えている。今回の工事は、わが国の円借款により、コンテナ専用埠頭(-14m岸壁、延長400m)などを整備し、ナカラ港の機能拡充を図るもの。

 日本政府は「質の高いインフラ輸出」を通じて、アジアとアフリカの連結性強化を推進しており、2016年8月に開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)において、アフリカに対する官民約300億ドル規模の投資が表明している。モザンビークに対しては「回廊開発を含む地域経済活性化」が援助重点分野として掲げられており、わが国のODA無償援助による「ナカラ港緊急改修工事」(五洋建設施工、2015年10月竣工)に続く今回の工事によって、ナカラ港が現代的設備を備えたナカラ経済回廊のゲートウェイとして、地域の発展、活性化に貢献することが期待される。

 ニュースリリース

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