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産業機械、2017年受注は前年比89.7%の5兆326億円、2年ぶりに前年下回る、輸出契約は97.2%の1兆5,516億円

■2017年 産業機械受注状況(2017年1~12月)

 2017年の産業機械受注総額は、前年比89.7%の5兆326億円となり、2年ぶりに前年を下回った。内需は、前年比86.0%の3兆3,644億円となり、5年ぶりに前年を下回った。外需は、前年比98.3%の1兆6,682億円となり、3年連続で前年を下回った。

1.需要部門別受注状況

 (1)内需

  [1]製造業:化学、鉄鋼の減少により、前年比97.7%の1兆1,873億円となり、4年ぶりに前年を下回った。

  [2]非製造業:電力の減少により、前年比72.5%の1兆1,650億円となり、5年ぶりに前年を下回った。

  [3]民需計:[1]と[2]を加算した民需の合計は、前年比83.4%の2兆3,524億円となり、5年ぶりに前年を下回った。

  [4]官公需:地方公務の減少により、前年比87.1%の6,825億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

  [5]代理店:前年比107.0%の3,294億円となり、3年連続で前年を上回った。

  なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(113.1%)、プラスチック加工機械(120.7%)、ポンプ(104.2%)、圧縮機(107.7%)、送風機(113.6%)、運搬機械(103.7%)、変速機(102.6%)、金属加工機械(149.8%)の8機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(67.8%)、化学機械(冷凍含)(96.5%)、タンク(92.1%)、その他機械(80.5%)の4機種である(括弧は前年比)。

 (2)外需

  アジア、オセアニアが増加したものの、中東、ロシア・東欧の減少により、前年比98.3%の1兆6,682億円となった。

  なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(108.5%)、鉱山機械(134.6%)、タンク(130.0%)、プラスチック加工機械(143.1%)、ポンプ(120.3%)、圧縮機(133.4%)、運搬機械(167.9%)、変速機(108.8%)、金属加工機械(126.5%)、その他機械(117.1%)の10機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含)(54.1%)、送風機(82.1%)の2機種である(括弧は前年比)。

2.機種別受注状況

 (1)ボイラ・原動機:鉄鋼、電力の減少により、前年比77.7%の1兆5,359億円となり、5年ぶりに前年を下回った。

 (2)鉱山機械:鉄鋼、建設、外需の増加により、前年比115.3%の230億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (3)化学機械(冷凍機械を含む):化学、鉄鋼、外需の減少により、前年比79.3%の1兆1,760億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

 (4)タンク:電力の減少により、前年比94.0%の228億円となり、3年連続で前年を下回った。

 (5)プラスチック加工機械:その他製造業、外需の増加により、前年比132.9%の2,669億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (6)ポンプ:情報通信機械、官公需、外需、代理店の増加により、前年比107.8%の3,674億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (7)圧縮機:鉄鋼、はん用・生産用、外需、代理店の増加により、前年比118.3%の2,620億円となり、3年ぶりに前年を上回った。

 (8)送風機:運輸・郵便、代理店の増加により、前年比111.1%の291億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (9)運搬機械:繊維、運輸・郵便、官公需、外需の増加により、前年比122.9%の4,346億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (10)変速機:官公需の増加により、前年比103.6%の501億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (11)金属加工機械:鉄鋼、外需の増加により、前年比140.5%の1,508億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

 (12)その他機械:官公需の減少により、前年比88.5%の7,134億円となり、5年ぶりに前年を下回った。

■2017年 産業機械輸出契約状況(2017年1~12月)

1.概要

  2017年の主要約70社の産業機械輸出は、アジア、オセアニアが増加したものの、中東、ロシア・東欧の減少により、前年比97.2%の1兆5,516億円となった。単体機械は、アジア、アフリカの増加により、前年比104.2%の1兆3,427億円となった。プラントは、アジア、中東、アフリカ、ロシア・東欧の減少により、前年比67.9%の2,088億円となった。

2.機種別の動向

(1)単体機械

  [1]ボイラ・原動機:中東、ロシア・東欧向けの増加により、前年比101.0%となった。

  [2]鉱山機械:アジア、アフリカ、オセアニア向けの減少により、前年比26.6%となった。

  [3]化学機械:中東、ロシア・東欧向けの減少により、前年比56.5%となった。

  [4]プラスチック加工機械:アジア向けの増加により、前年比138.4%となった。

  [5]風水力機械:アジア向けの増加により、前年比126.2%となった。

  [6]運搬機械:アジア、アフリカ向けの増加により、前年比169.0%となった。

  [7]変速機:ヨーロッパ、北アメリカ向けの増加により、前年比108.9%となった。

  [8]金属加工機械:アジア、北アメリカ向けの増加により、前年比136.7%となった。

  [9]冷凍機械:アジア、北アメリカ向けの増加により、前年比104.0%となった。

(2)プラント

  化学・石化、製鉄非鉄、その他プラントの減少により、前年比67.9%となった。

 詳細は、日本産業機械工業会

 

 

 

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