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加藤製作所、4~12月売上は40.8%増の602億円、通期予想は10%増の833億円

 ㈱加藤製作所が2月13日に発表した2018年3月期第3四半期(4~12月)連結業績によると、㈱KATOHICOM石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えたことで、売上高は602 億1,200万円(前年同期比40.8%増)となった。

 損益面は、一部債権について取立不能等のおそれが発生したため貸倒引当金繰入額(13 億9,300万円)を計上した。また、一部製品に対して信頼性向上の対策を行う費用として、製品保証引当金繰入額(2 億7,700万円)を計上した。その結果、営業利益12 億300万円(前年同期比51.0%増)、経常利益15 億1,600万円(同84.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8 億7,400万円(同12.7%増)となった。

 加藤製作所2017年度第3四半期データ

■セグメント別の状況

日 本:国内向け建設用クレーンの需要は、東日本大震災の復旧・復興に関連した需要の減少と排出ガス規制による反動減及び中古車市場の低迷により減少した。油圧ショベル等の需要は、第2四半期までは排出ガス規制の駆け込み需要があったが、当第3四半期にはその反動減が見られた。海外向け建設用クレーンの需要は、東南アジアの資源国によるインフラ投資が増加してきたが前年同期並みとなった。

 ㈱KATO HICOMを加えたことで国内向け、海外向けの売上が増加した。その結果、日本の売上高は538 億700万円(前年同期比24.0%増)となったが、貸倒引当金繰入額の計上と製品保証引当金繰入額の計上によりセグメント損失1 億8,600万円(前年同期はセグメント利益10 億9,500万円)となった。

中 国:中国の需要は、インフラ投資が堅調に推移し需要が回復してきた。また石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えたことで中国の売上高は90 億3,500万円(前年同期は売上高1 億2,400万円)となり、セグメント利益は14億1,200万円(前年同期はセグメント損失3 億200万円)となった。

その他:タイで製造・販売しているトラッククレーンの需要は、東南アジアの景気が回復してきたが需要は伸びなかった。売上高は1 億7,300万円となり、減価償却費等の固定費の増加によりセグメント損失は3 億700万円(前年同期はセグメント損失4,500万円)となった。

■主要品目別売上高の状況

建設用クレーン:国内の需要は、東日本大震災の復旧・復興に関連した需要の減少と排出ガス規制による反動減及び中古車市場の低迷により減少した。㈱KATOHICOMのクローラクレーンを加えたことで、国内建設用クレーンの売上高は304 億5 千8 百万円(前年同期比3.1%増)となった。海外は、東南アジアを中心に前年同期並みとなった。㈱KATOHICOMの米国向けを中心としたクローラクレーンとKATOWORKS(THAILAND)CO.,LTD.のトラッククレーンを加えたことで、海外建設用クレーンの売上高は50 億5,100万円(同47.0%増)となった。これにより、建設用クレーンの売上高は355 億900万円(同7.7%増)となった。

油圧ショベル等:国内は、第2四半期までは排出ガス規制による駆け込み需要があったが、10~12月期にはその反動減が見られた。㈱KATOHICOMのミニショベル、林業機械等を加えたことにより、国内油圧ショベル等の売上高は112 億7,100万円(前年同期比31.4%増)となった。海外は、中国のインフラ投資が堅調に推移したことにより売上は増加し、㈱KATOHICOMと石川島中駿(厦門)建機有限公司のミニショベル等を加えたことで、海外油圧ショベル等の売上高は123 億7,200万円(前年同期は売上高3 億8,100万円)となった。これにより、油圧ショベル等の売上高は236 億4,400万円(同163.9%増)となった。

その他:その他の売上高は10 億5,800万円(同26.6%増)となった。

■2018年3月期連結業績見通し

 2018年3月期の通期の連結業績予想については、国内向け建設用クレーン及び油圧ショベル等において、東日本大震災の復旧・復興に関連した需要が急速に減少してきており、売上高は当初予想を下回る見込み。また、前期は排出ガス規制前の駆け込み需要があったが、想定以上の反動減と、中古車市場の低迷により買替需要が当初予想を下回る見込みとなった。利益面は、㈱KATOHICOMを吸収合併(効力発生日3 月1 日)することに伴い、繰延税金資産を追加計上することで法人税等調整額△14 億4,500万円(△は益)を計上する見込みとなったが、一方、一部債権について取立不能等のおそれが発生したため、貸倒引当金繰入額13 億9,300万円を販売費及び一般管理費に計上したことに加え、一部製品に対して信頼性向上の対策を行う費用として、製品保証引当金繰入額2 億7,700万円を販売費及び一般管理費に計上したことにより、利益についても当初予想を大幅に下回る見込みとなった。

 これらの状況を踏まえ、2018年3月期の連結業績予想については、売上高833億円(前回発表:918億円)、営業利益11億円(同45億円)、経常利益12億円(同46億円)、親会社株主に帰属する当期純利益18億円(同30億円)、1株当たり当期純利益153.61円(同256.0円)に下方修正した。

 2018年3月期第3四半期決算短信

 

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