kikai-news.net

ボッシュ・レックスロス中国とエストンオートメーション、共同でロボットインテリジェント工場を建設・稼働

 ボッシュ・レックスロス中国(博世力士中国:Rexroth Bosch Group China、本社:上海市)とエストンオートメーッション(埃斯頓自動化:Estun Automation、本社:南京市 )は1月19日、共同建設のロボットインテリジェント工場プロジェクトが正式に稼働したと発表、複数の現地紙が報じた。このプロジェクト1期の稼働により、ロボット及びプラント設備の年間生産能力は 9,000 台/セットに、全ての建設が完成すれば生産能力は8倍に、納期サイクルは 60%短縮される見込みという。ボッシュレックスロスは地元企業のインダストリー4.0(中:工業 4.0)へのグレードアップ、メイドインチャイナ 2025(中:中国製造 2025)の実現に助力するというもの。

 プロジェクトは、ロボット本体生産の自動化、情報化を実現し、国産ロボットのエンジニアリング化と産業化レベルが新しいステップに踏み出したことを示している。その中で、ボッシュ・レックスロスはエストンのために提供した、リーン生産バリュームストリームコンサルティング(Lean Production Value Stream Consulting、中:精益生産価値流諮詢)をベースとした、インテリジェント工場の設計とロボットインテリジェント組立生産ラインを含めた、ターンキーソリュージョンは、エストンが生産効率と製品品質を更に向上させる支援となっている。

■Bosch Rexroth アジア地区リーン生産管理(Lean Manufacturing)マネージングディレクター(中:総監)Lngo Claussen 氏が開業式で講演

 合作において、ボッシュ・レックスロスはリーン生産システム(BPS)の理念をインテリジェント工場の設計に導入し、対応するインテリジェント生産設備を配備して、問題解決を加速するために、生産プロセスで発生するあらゆるデータをリアルタイムに収集し、収集したデータに対してリアルタイムに追跡と分析を行い、持続的に生産プロセスを最適化している。

 このほか、ボッシュ・レックスロスは、ロボットインテリジェント組立生産ラインにも、対応する技術とソリューションを配備することで、プロセス品質に対してリアルタイムのモニタリングを行い、製品品質を表す予防的管理を的確に行うことにより、製品の優良率を向上させており、エストンのために完全な品質体系を打ち立てる堅実な基礎を築いている。

 プロジェクトの全ての建設が完成後には、生産量は8 倍に引き上げられ、製品リードタイムの60%短縮、占用スペース及び在庫量をそれぞれ70%と55%削減を実現する見込みである。それが故に、同プロジェクトは、2017 年9 月に「中独インテリジェント製造試験的プロトタイププロジェクト」(Sino-German Manufacturing Pilot DemonstrationProject 中:中独智能製造試点示範項目)に選ばれている。

 発表によると、エストンの工業用ロボットインテリジェント工場(埃斯頓工業機械人智能工廠)は、ロボット自律型製品を生産ラインの中に応用することに成功している。自律型ロボットは50台以上使用されており、組立、搬送、検査計測等のプロセスポイントにロボットを用いてロボットの生産を実現している、EMSシステム、WMSシステム、クラウドデータ、PCS システム、PMSシステム等の情報化手段を使用してロボット本体生産のインテリジェント化を実現し、ロボット製品の品質とプロセスモニタリングを保証している。

 プロジェクトの総投資額は10 億元。そのうち1期の計画投資は5.9 億元で、主にロボット製品生産インテリジェント化工場12,000 ㎡、ロボットインテリジェント製造ライン12,000 ㎡、中間試運転工場8,000 ㎡の建設のためである。(1元は約17円)

 プロジェクトの1 期が稼働したことに伴い、現在、ロボット及びプラント設備の年間生産能力は、9,000 台/セットに達している。建設が完了すると生産能力は8 倍に引き上がり、納期サイクルは60%短縮する見込みである。

 近年来、中国の製造業はインテリジェント製造とインタコネクト工業(互聯工業)の構造転換とグレードアップに直面している。ボッシュレックスロスは、終始積極的にインダストリー4.0 技術の中国市場における発展を推進しており、陝西省、江蘇省、遼寧省、北京市、深圳市等を含めた全国各地の地元企業と合作して、インダストリー4.0 改造プロジェクト展開し、地元企業を「小歩、快走」(歩幅を狭くして走る の意⇒小走り)の形で生産能力レベルの構造転換とグレードアップを実現している。

 Lngo Clayssen 氏は、「私たちは、これらの経験を分かち合えることを非常に喜んでいる。今後、私たちは引続き中国企業と手を携えて、彼らの実際の需要に的確に対応して、バリュームストリームコンサルティングとインタコネクト自動化を中核とした、新ラインの投資、旧ラインの改造、インタコネクトサービスとコンサルティング等を含む4 大ブロック(四大塊)のインダストリー4.0 ターキーソリュージョンを提供し、彼らと一緒に「メイドインチャイナ2025」へまい進したい」と述べている。

■ボッシュ・レックスロスについて

 ボッシュレックスロスは、各種機械とシステム設備のために、安全、精確、高効率及び高性能な伝動と制御技術の提供に尽力している。公司は、全世界における輝かしいアプリケーション経験を結びつけて、新製品の研究開発を行い、走行機械、機械のアプリケーションとエンジニアリング及び工場自動化のために、個々に細分化している市場のユーザの体格のあわせてシステムソリューション及びサービスをカスタマイズしている。

 ボッシュレックスロスは同時に、ユーザのために各種油圧、電子伝動及び制御、歯車、リニア―伝動及び組立技術を提供している。

 同社は全世界の80カ国に偏在し、29,500 余名の各種専門従業員を擁しており、2016年の売上高は約50 億ユローである。1978 年に中国市場に参入以来、ボッシュレックスロスはすでに北京、武進と西安に生産基地を設立しており、2016 年12 月現在、2,626 名の従業員を擁している。

■エストンオートメーションについて

 1993年に設立された南京エストンオートメーション株式会社は、20年以上の努力を経て、国家改革開放と起業家チームの発展の機会を享受してきたが、現在では国内トップクラスのハイエンドインテリジェント制御機器の中核部品、 独自のコアコンポーネントと強力な利点を産業のロボット業界に基づいて、豪華な自社の技術と国内のロボットの主要な軍事企業のコアコンポーネントを持ってる。 2015年3月20日、エストン・オートメーションは深圳証券取引所(株式コード:002747)に正式に上場され、中国で独立した完全なコア技術を持つ主要な国内のロボット上場企業の1つになった。

 開示情報によると、2016年売上高は6億7,800万元(前年比40%増)、上場会社株主に帰属する利益は、6,800万元(同34%増)。うちインテリジェンスロボットの売上高は2億1,100万元(2015年:7,800万元)。従業員数は1,029人(2016年末)。(1元は約17円)

 ボッシュレックスロス中国の会社概要

 ニュースリリース(エストンオートメーション)

 

モバイルバージョンを終了