テルモは2月13日、英国子会社バスクテック社(所在地:スコットランド)の本社工場の生産設備を拡充すると発表した。クリーンルーム増設、滅菌設備更新、レイアウト刷新などにより、高付加価値製品を増産し、中長期的な収益改善を図る。投資額は約50億円で、2018年4月から2021年まで、既存の生産を継続しながら順次拡充する。
テルモ心臓血管カンパニーの血管事業は、バスクテック社と2017年3月にテルモグループに加入したボルトン・メディカル社を中心に、人工血管とステントグラフトを展開している。世界的に高い市場シェアを持つ外科用人工血管が成長を安定的に支える一方、オープンステントグラフト「ソラフレックス ハイブリッド」やボルトン社の胸部ステントグラフトなどが成長を牽引している。今回の投資で、オープンステントグラフトの増産と生産現場の改善を進め、さらなる成長を目指す。