JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は2月9日、子会社スタンダードケッセル・バウムガルテ社(以下、SBG社)が、MVVエンバイロメントサービス社(※1)より英国スコットランド、ダンディー市で廃棄物発電プラントの設計・建設・試運転をフルターンキーで受注したと発表した。
英国では、依然として約50%のごみが埋立処理されており、同国の環境政策と処分場の逼迫により、大きな問題となっている。こうした背景に加え、ごみ焼却時の廃熱も有効活用できる廃棄物発電プラントの建設が進んでいる。
今回SBG社が受注したプラントは、1炉で日量329tの廃棄物を処理し、一般家庭約2万世帯分の電気を発電するとともに、隣接するミシュラン社タイヤ工場へ蒸気を提供する。
SBG社はこれまで、欧州を中心に115件に及ぶ廃棄物発電プラントの建設を行ってきた。こうした実績に加え、ボイラの熱回収率を高水準で維持できるボイラクリーニング技術や、英国プリマス市に納めた廃棄物発電プラント(※2)が高稼働率で維持していることが高く評価され、今回の受注に至った。
JFEエンジニアリンググループは、グループの総合力を結集し、今後も世界各国で廃棄物発電プラントの提案を進め、循環型社会の形成に貢献していく。
※1:ドイツの大手ユーティリティ企業MVVエナジー社が設立した特別目的事業体。
※2:2015年にSBG社が建設したMVVエンバイロメントサービス社が運営する廃棄物発電プラント。