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三井金属、MLCC向け銅超微粉の生産体制を増強、彦島製錬㈱機能粉工場の生産能力を約40%増強

 三井金属鉱業は2月1日、MLCC※¹向け銅超微粉の生産能力を約40%増強すると発表した。

 三井金属鉱業の銅超微粉は、湿式還元法により精製したサブミクロンから数ミクロンの銅粉。機能材料事業本部機能粉事業部の彦島製錬(株)機能粉工場(山口県下関市)で製造している。主に電子材料用として、粒子径、粒度分布、形状、表面処理等の「粉体制御技術」を活かした高機能の銅粉を提供しており、電子部品の電極用や配線用等に幅広く採用されている。

 三井金属鉱業は、MLCCの外部電極向け銅粉のトップメーカーで、銅超微粉は主力製品の一つ。昨今は、主にスマートフォンの高機能化によるMLCC搭載個数が増え、銅超微粉の需要も増加している。さらに、Society5.0※2の実現に向け、家電や産業界でのIoT化や自動車のADAS※3等による電装化が進展することが予想されることから、MLCCの需要がますます拡大していくものと期待している。この旺盛な需要に対応すべく、新たに銅超微粉の製造ラインを増設することにより、生産能力を約40%増強し、2018年9月から稼働開始する予定。

※1 MLCC … 積層セラミックコンデンサ、「Multi-Layer Ceramic Capacitor」の略

※2 Society5.0… 内閣府が提案するサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

※3 ADAS … 先進運転支援システム、「Advanced Driver Assistance System」の略

彦島製錬株式会社の概要

所在地:山口県下関市

社長 :西嶋 章

設立:1986年5 月

資本金:460百万円

出資者:三井金属鉱業100%

事業内容:亜鉛地金・硫酸・硫酸亜鉛・超微粉・電池用材料等の製造

 ニュースリリース

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