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不二越、EV化に向け組織改正、体制を強化

 ㈱不二越は1月31日、国内外のグループ全社で、EV化に伴う新しいニーズ、拡大する需要を取り込み、事業拡大を目的として、技術開発本部をはじめ各事業部・営業部隊を再編し、EV化に対応する組織に改正、強化すると発表した。

 各部門で進めているEV組込部品の小型軽量化・低トルク化・静音化のとり組みや、多品種少ロット生産・生産設備のコンパクト化などの加工技術開発を、全社横断的に強力に展開し、迅速に市場投入することで、総合機械メーカーとしての独自性の高いソリューションを提供する。

 不二越では、長期ビジョン実現のマイルストーンとして、2020年を最終年度とする新しい中期経営計画を策定し、さらなる業容の拡大に向けてスタートした。とりわけ不二越グループの主力市場である自動車分野では、地球環境保護の観点から、エンジン車からEVへのシフトが見込まれ、不二越においても、EV市場での事業基盤の確立に取り組んでいる。

(1) EV向け商品開発の推進

 技術開発本部に、「EV商品開発部」を新設し、既存事業の枠を超えて、EV関連の商品・技術開発を強力に推進する。同部管下にモータ・減速機などのパワートレーン関連の部品・加工技術開発を行なう「PT室」、潤滑・冷却などの補機類の部品・加工技術開発を行なう「ACCY室」、ステアリングやブレーキ関連の複合商品・加工技術の開発を行なう「ST・BK室」、新しい製造プロセスや材料の開発を行なう「新プロセス・材料室」をそれぞれ設置する。

(2) EV向け商品の発掘、商品化

 技術開発本部に、EV化の進展に伴う新しい需要の発掘、商品化の推進を統括する「EV推進部」を新設する。あわせて全事業部・国内支社・海外販売会社に「EV推進室」を設置、専任化し、EV商品開発部と連係して、グローバルでEV市場の開拓に注力する。

 ニュースリリース

 参考:中期事業計画

 

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