日本信号は1月31日、三菱重工業よりタイ国鉄のバンコクレッドライン信号システムを受注したと発表した。
近年、タイでは自動車の利用増加による道路渋滞や大気汚染が深刻な問題になっていることから、低炭素かつ大規模輸送を実現する交通インフラの構築が求められている。
そのような中、バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府が進める大規模事業計画の一つで、バンコク市中心部の Bang Sue(バンスー)駅を起点とし、北に 26.4 キロメートル、西へ 14.6 キロメートル延びる 13 駅・全線高架の鉄道路線を建設する計画。北線建設は日本政府からタイ政府へ供与される円借款、西線建設はタイ政府自己資金にて建設される。2020 年完成予定で、将来の延伸も見込まれている。
日本信号は、運行管理装置、電子連動装置、自動列車防護装置(ETCS Lv.1)、列車検知装置を納入する。同プロジェクトは自動列車防護装置として ETCS Lv.1(European Train Control System Level1)の要求があり、日本信号は ETCS を含めたトータルでの信号システムとしてインテグレートを行う。