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住友重機械、4~12月期受注は22%増の6,111億円、売上は16%増の5,552億円

■受注は、その他部門除く全部門が増加

 住友重機械工業が1月31日に発表した2018年3月期第3四半期(4~12月)連結業績によると、受注高は、その他の部門を除く全ての部門で増加し、前年同期比22%増の6,111億円、売上高は、産業機械及びその他の部門を除く全部門で増加し、前年同期比16%増の5,552億円となった。

 損益面は、産業機械及び環境・プラントの部門を除く全ての部門で増加し、営業利益は前年同期比51%増の479億円、経常利益は同48%増の472億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同14%減の205億円となった。

住友重機械工業2018年3月期第3四半期データ

 なお、環境・プラント部門のエネルギープラント事業において、2017年6月26日に公表のとおり、エイメックフォスターウィラー社(Amec Foster Wheeler plc. 本社:英国、以下、AFW)の循環流動層(CFB)ボイラ事業取得のためFW エナジー社(FW Energie B.V. 本社:オランダ、以下、FW)の株式取得が6月23日(現地時間・オランダ)に完了し、FWを子会社化した。AFWの保有するCFBボイラ事業の技術及びノウハウを取得することで、より高度な技術の提供、並びに全世界での事業展開が可能となった。

 また、2017年11月16日に公表のとおり、住友重機械工業と京都市との間に生じた焼却灰溶融施設建設工事に関する訴訟について、2017年12月に和解が成立したことに伴い、和解金及び関連損失等として145億円を特別損失に計上した。

<機械コンポーネント部門>

 国内、欧米、中国の中小型の減・変速機及びロボット用精密減速機の市況が堅調に推移し、また大型の減・変速機の市況も回復基調となったことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は873億円(前年同期比18%増)、売上高は801億円(同9%増)、営業利益は88億円となった。

<精密機械部門>

 プラスチック加工機械は、中国での電気電子関連需要が増加し、国内及び欧州市場も堅調に推移したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。その他機種については、半導体関連機種や極低温冷凍機が増加したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は1,380億円(前年同期比28%増)、売上高は1,223億円(同16%増)、営業利益は140億円となった。

<建設機械部門>

 油圧ショベル事業は、中国・北米をはじめとする海外及び国内とも需要が増加したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。建設用クレーン事業は、北米市場が回復傾向にあることや、日立住友重機械建機クレーン㈱を連結子会社化したことなどから、受注、売上ともに前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は1,868億円(前年同期比50%増)、売上高は1,853億円(同45%増)、営業利益は122億円となった。

<産業機械部門>

 受注は、運搬機械事業は減少したものの産業機械事業は鍛造プレス他が増加し、タービン事業も回復傾向にあることから、前年同期に比べ増加した。売上は、産業機器事業は医療関連が増加したものの運搬機械事業及びタービン事業は減少したことから、前年同期に比べ減少した。この結果、受注高は672億円(前年同期比6%増)、売上高は581億円(同19%減)、営業利益は52億円となった。

<船舶部門>

 船舶事業は、市況低迷が継続しているが、前年同期と同じく2隻の新造船の受注があった。また引渡しについては前年同期と同じく3隻だった。この結果、受注高は232億円(前年同期比3%増)、売上高は286億円(同19%増)、営業利益は21億円となった。

<環境・プラント部門>

 受注は、エネルギープラント事業はFWを連結子会社化したことによる増加があったものの国内においてバイオマス発電設備が増加した一方で大規模な灰処理設備が減少したことから、前年同期に比べ減少した。また、その他事業は市況が堅調だったことから、前年同期に比べ増加した。これらにより全体では前年同期に比べ受注は増加した。売上は、エネルギープラント事業は国内案件の減少があったもののFWを連結子会社化したことから、前年同期に比べ増加した。またその他事業も増加したことから、全体では前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は1,027億円(前年同期比2%増)、売上高は754億円(前年同期比8%増)、営業利益は40億円となった。

 <その他部門>

 受注高は59億円(前年同期比4%減)、売上高は55億円(前年同期比3%減)、営業利益は16億円となった。

 なお、2018年3月期連結業績予想については、売上高7,800億円(前期比15.7%増)、営業利益600億円(同23.9%増)、経常利益590億円(同22.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益280億円(同16.7%減)と2017年11月16日公表値を据え置いている。

 2018年3月期第3四半期決算短信

 2018年3月期第3四半期決算補足資料

 

 

 

 

 

 

 

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