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コマツ、カナダで林業機械用アタッチメント事業を買収、2月中に完了予定

 コマツは1月30日、米国の100%子会社を通じて、カナダPrenbec Equipment Inc.(プレンベック社、本社:ケベック州)およびそのグループ会社が保有する林業機械用アタッチメント事業(QuadcoブランドおよびSouthstarブランド、ただしTanguayブランドの林業機械事業とForestproブランドのデリンマー事業を除く)を買収する契約を締結したと発表した。今後、クロージング条件の充足を条件として、2018年2月中を目処に買収を完了する予定。

 コマツは、買収により、フェリングヘッドを扱うQuadcoブランド、大型ハーベスタヘッドを扱うSouthstarブランド、そしてコマツが100%子会社のコマツフォレストABを通じて2012年に買収した中小型ハーベスタヘッドを扱うLogMaxブランドの3ブランドを保有することとなり、林業機械アタッチメントの総合メーカーとなる。Quadco、Southstarの2つのブランドは、買収完了後も独立したグループ企業として引き続きそのオペレーションを継続する。

 また、林業機械の製造・販売を担う100%子会社のコマツフォレストAB内に上記3ブランドを扱うアタッチメント事業部を創設し、顧客の価値創造に貢献していく。

■買収の背景・目的

 コマツは、3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary (2021) and Beyond-」を2016年4月よりスタートしている。この中期経営計画における成長戦略の実現に向け、林業機械事業の拡充を図るため、買収を決定した。

 林業機械事業は、CTL工法(Cut to Length工法)とFTL工法(Full Tree Length工法)の2つの工法に分かれている。CTL工法は、先端アタッチメント(ハーベスタヘッド)で伐倒、枝払い、玉切り(所定の長さに切り揃え)、皮剥きを一本ずつ行い、フォワーダー(運搬車)で公道脇まで搬送する工法で、主に欧州で導入されている。一方、FTL工法は先端アタッチメント(フェリングヘッド)で伐採した木を枝、樹皮はそのままで、複数抱えながらスキッダ(運搬車)で搬出する工法で、主に北米で導入されている。

 世界の林業機械市場は拡大を続けており、林業機械アタッチメントも同様に高い成長が続いている。その中でもFTL工法による伐採形態が一般的な北米市場で高い成長が期待できる。

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