部門別の売上高は、FA部門が1,666 億6,800万円(前年同期比30.5%増)、ロボット部門が1,670 億5,600万円(同22.6%増)、ロボマシン部門が1,376 億5,500万円(同99.0%増)、サービス部門が646億1,500万円(同12.8%増)だった。
ロボット部門は、米州、欧州および中国が引き続き好調に推移し、なかでも米州および中国向けの需要が活発だった。国内も堅調に推移した。この結果、ロボット部門全体の売上高は前年同期に比べ大幅に増加した。
ロボマシン部門は、ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)のいずれも、自動車産業向けが堅調に推移したほか、IT関係向けも総じて堅調で、中国等における一時的需要も活発であったことから、売上高は前年同期に比べ大きく増加した。
また、昨年12 月18 日、モータ製造子会社ファナックサーボ㈱で火災が発生したが、この火災による人的被害は無く、建屋にも致命的な影響はなかった。一部モータの生産への影響が見込まれるが、本社工場で量産している標準的なサーボモータ、スピンドルモータの生産には影響がなく、業績等への影響は適時開示の基準には至らない見通し。現在グループ一丸となって、全力で復旧に努めており、順次生産を再開しつつあるとしている。
業績は引き続き全般的に好調に推移する見込み。一方で、為替動向等の懸念から、予断を許さない状況が続くものと想定しているが、現時点での通期の連結業績予想は、売上高7,160億円(10月25日発表6,930億円、前期比3.3%増)、営業利益2,249億円(同2,091億円、同7.6%増))、経常利益2,434億円(同2,254億円、同8.0%増)、当期純利益1,802億円(同1,649億円、同9.3%増)と上方修正した。