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安川電機、2018年2月期第3四半期決算発表、通期売上見通し4,500億円、営業利益540億円は変わらず

 ㈱安川電機が1月23日に発表した2018年2月期第3四半期連結累計(2017年3月21日~2017年12月20日)における連結業績によると、売上高は前年同期比19.4%増の3,398億4,900万円、営業利益は同92.3%増の415億7,700万円、経常利益は同85.0%増の416億1,800万円、純利益は同101.4%増の296億5,100万円となった。製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受け、中国をはじめ海外を中心に好調な推移となった。特にモーションコントロールセグメントの販売が伸長したことから、前年同期比で大幅な増収増益となり、第3四半期累計期間としては過去最高の業績となった。決算変更した2018年2月期における業績見通しは、前回予想の売上高4,500億円、営業及び経常利益540億円、純利益390億円は据え置いた。

 地域別状況によると、日本は、製造業を中心に、中国向けなどの海外輸出が高水準で推移したことに加え、設備の更新や生産能力の増強を目的とした設備投資の拡大が続いた。米国は、堅調な経済成長を背景に、半導体関連の需要は好調に推移し、オイル・ガス市場も回復基調が継続。欧州は、自動車関連を中心に設備投資の需要は堅調に推移した。

 中国は、スマートフォン関連市場を中心に、生産設備の高度化・自動化が加速したことに加え、インフラ投資の回復により需要は好調に推移した。中国除くアジアは、韓国を中心に有機ELをはじめとする半導体関連の設備投資が堅堅調に推移した。

<モーションコントロール>

 ACサーボモータ・コントローラ事業が好調に推移したことに加え、インバータ事業の需要回復により、売上高・営業利益は前年同期比で大幅に増加した。ACサーボモータ・コントローラ事業は、生産設備の自動化加速やスマートフォン関連の堅調な需要を受け、半導体・電子部品向けを中心に大幅な増収増益となった。インバータ事業は、米国でのオイル・ガス関連需要や中国におけるインフラ投資の回復が続いたことから、売上は前年同期比で伸長し、収益性も改善した。

<ロボット>

 海外からの需要増加を背景に、売上高は堅調に推移した。また、好調な受注を受け生産量が高い水準で推移したことから生産性が改善し、営業利益は大幅に伸長した。

 溶接・塗装ロボットなどの主力製品を展開する自動車関連向けの売上は、海外で堅調に推移した。自動車関連以外の一般産業分野向けの売上は、スマートフォン・家電などの生産自動化に伴う旺盛な需要を受け、中国を中心に拡大した。

<システムエンジニアリング>

 売上高は前年同期比で僅かに増加したものの、営業損益は悪化した。鉄鋼プラントシステム・社会システム分野は設備の更新ニーズを的確に捉え、堅調に推移した。環境・エネルギー分野では、大型風力発電関連の売上が堅調に推移した一方、日本・米国市場における太陽光発電用パワーコンディショナ関連の販売減少により、収益性が悪化した。

<その他>

 その他セグメントは、情報関連事業および物流サービス事業などで構成。経営の効率化を目的とした構造改革を進めたことにより、売上高は前年同期比で減少したものの、収益性は改善した。

 2017年度第3四半期決算短信

 2017年度第3四半期(4-12月期)業績概要

 

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