■インバータ用プログラミングツールDriveWokrsEZの機能を強化
㈱安川電機は1月24日、インバータによる機械・設備の視える化、および故障予知や不具合の検知を実現するプログラミングツールDriveWorksEZ(ドライブワークスイージ)の機能を強化したバージョンアップ版をリリースすると発表した。
安川電機は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げている「新たな産業自動化革命の実現」に向け、新たなソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を昨年10月に発表した。顧客の機械・設備を充実させるためのコンポーネントを中心とした既存のハード面でのソリューション提供に加え、その機械・設備を実際に稼働させた後のデータ活用による生産性の向上、高い品質の確保・維持、そして止まらないラインの実現といったソフト面での製品力を拡充し、顧客の生産現場において新しいトータルソリューションの提供を目指している。
近年、産業界をとりまく環境は、IoT・AIを活用した視える化やフレキシブルかつ高効率な生産ラインの実現など大きく変化しようとしている。そのような背景から、機械・設備の生産効率向上や保守費用削減を目的とした運転状況のセンシングや、それを活用した機械の故障予知に対するニーズが高まっている。
プレス機やコンプレッサなど様々な機械・設備で使用されている安川電機のインバータGA700は、プログラミングツールDriveWorksEZを用いてカスタマイズすることでモータの制御だけではなく、インバータの内部情報を用いたセンシングを行うことができる。そのデータを活用することにより機械・設備の視える化および、故障予知や不具合の検知を行うことが可能。今回リリースするバージョンアップ版を用いることで、より正確なセンシングを行うことが可能になり、顧客の機械・設備の更なる価値向上に貢献する。