日本電気(NEC)は1月22日、現地法人であるNECタイが、三菱重工業、㈱日立製作所、住友商事の3社からなるコンソーシアムから、バンコク首都圏の都市鉄道新路線レッドラインの通信システム、監視カメラシステム、駅構内放送システム、駅構内時計設備を受注したと発表した。
近年、タイでは自動車の利用増加による道路渋滞や大気汚染が深刻な問題になっていることから、低炭素かつ大規模輸送を実現する交通インフラの構築が求められている。
バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府が進める大規模事業計画の一つで、バンコク市中心部のBang Sue(バンスー)駅を起点とし、北に26.4キロメートル、西へ14.6キロメートル延びる鉄道路線を建設する計画。同コンソーシアムがタイ国鉄から鉄道システム一式の設計・建設を請け負っており、2020年の完成を目指している。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、今回の実績も踏まえ、今後もタイ政府が整備を推進する鉄道、高速道路、空港など交通インフラ向けに先進ICTを活用した各種ソリューションを提供することで、道路渋滞や大気汚染などの社会課題を解決し、都市の発展に貢献していく。