国際協力銀行（JBIC）は１月19日、㈱エスケイケイ（本社：奈良県、近藤弘孝社長）のタイ法人Thai Sanei Company Limited（TSA）との間で、融資金額28百万タイバーツ（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、りそな銀行、近畿大阪銀行及びバンコック銀行（Bangkok Bank Public Company Limited）との協調によるもの。（１バーツは約3.5円）
本件は、TSAがタイのチャチューンサオ県で行う金属プレス製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、生産設備の増設に充てられる。
エスケイケイは、金属プレス製品の製造及び金型設計を主業とする、1950年設立の中小企業で、1987年にTSAを設立した。東南アジア地域では経済成長を背景に、家電製品及び自動車向け金属プレス製品の需要拡大が見込まれており、エスケイケイは、TSAを通じた事業拡大を企図している。融資は、こうしたエスケイケイの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。（グループ会社）
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。