中国の徐工集団は1月11日、徐州市銅山区で同市50重大プロジェクトの一つである徐工消防安全装置設備公司の新製造拠点起工式が盛大に開催されたと発表した。徐州銅山区書記、徐州高新区書記の王维峰,党委書記・徐工集团の王民董事長など500人以上が式典に出席した。
徐工消防設備製造工場プロジェクトは、徐州高新区(ハイテクゾーン)に位置しており、徐工は、世界クラスの新しい消防車、高所作業車の新工場を建設する。敷地面積は約340エーカー(約138万㎡、1エーカーは、4,047㎡)で、投資額は約25億元(約425億円、1元17円で計算)。完成後の生産は全機種合計で年間16,000台、売上高は年間30億元(約510億円)を計画している。
■徐工集団について
徐工集団(維基百科)=徐州工程机械集団有限公司は、中国トップの建設機械メーカー。その年間売上高は771億元(約1兆3,100億円)、中国機械メーカーでは5位、世界の建設機械メーカー売上ランクでは第8位とされているが、詳細は不透明な部分が多い。上場子会社である徐工集団工程机械の2016年売上高は168億元(約2,856億円)であるが、最近、中国国内シェア10%まで躍進している油圧ショベルは含まれていない。これまでは建設クレーン系ではブランドを保持しており、近年は油圧ショベルや高所作業車などにも注力している。また、油圧シリンダでは日本企業に納入したとの報道もある。
一代で徐工集団を大きくした王民董事長は、2020年に世界5位、2025年にはキャタピラー、コマツに次ぐ世界3位を目指す方針だと報じられている。2018年の新年賀詞においても、技術革新、グローバル化、人材育成等のスローガンのもと、徐州、ドイツ、ブラジル、米国の4つの主要な研究開発の建設を加速すると言われている。(徐工集団の企業リンク)
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