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国際協力銀行(JBIC)、ベトナムで共英製鋼が実施する埠頭整備・運営事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は1月18日、共英製鋼のベトナム法人Thi Vai International Port Company Limited(以下「TVP」)との間で、融資金額5百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、三井住友銀行及びりそな銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は15百万米ドル。(1ドルは約111円)

 本件は、TVPがベトナムのバリア・ブンタウ省カイメップチーバイ港において行う埠頭設備の整備・運営事業に必要な資金を融資するもので、主として共英製鋼のベトナム現地法人Vina Kyoei Steel Limited(以下VKS)が行う建設用鋼材等の製造・販売事業を物流面からサポートするための埠頭整備に必要な設備投資に充てられる。

 共英製鋼は、土木・建設用鋼材を中心とした鉄鋼製品の製造・販売を主業とする鉄筋シェア国内トップの大手電炉メーカー。海外展開にも積極的に取り組んでおり、ベトナムにおいては1994年に地場企業と合弁にてVKSを設立した他、2011年にはニンビン省にも同じく建設用鋼材等の製造・販売事業を行う現地法人Kyoei Steel Vietnam Company Limitedを設立している。ベトナムにおける建築用鋼材等の需要拡大により、VKSが利用するチーバイ港における既存の埠頭設備のキャパシティが不足する中、共英製鋼は、TVPを通じてVKSの安定操業及びベトナムにおける鉄鋼シェアの拡大に資することを企図している。融資は、こうした共英製鋼の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、ベトナム等の成長市場における日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

 ニュースリリース

 共英製鋼のニュースリリース(地図入り)

 

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