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三井造船、フィリピン・マニラ向け港湾荷役用クレーン16基を受注、マニラ最大港湾向け初のハイブリッドクレーン導入

 三井造船は1月19日、フィリピンのInternational Container Terminal Services Inc.(ICTSI社)より、ヤード用トランスファークレーン16基を受注したと発表した。

 ICTSI社はフィリピン最大の港湾オペレーターであり、フィリピン国内のみならず、世界約20カ国で約30ターミナルを運営する世界的な港湾オペレーターでもある。今回受注した16基は、同社のフラッグシップターミナルであるフィリピン・マニラに位置するManila International Container Terminalに納入される。

 同クレーンは、環境に優しいHybrid型ヤード用トランスファークレーンであり、従来のエンジン駆動に加えリチウムイオン電池を搭載することにより、今まで抵抗器にて熱として消費していた回生エネルギーを蓄積し最大限に再利用することで、従来型比で最大60%の燃料消費量削減を達成し、CO2排出量も最大60%削減する。また、CO2排出量の削減のみならず、省燃費によるランニングコストおよび最大20dBの騒音低減を実現し、顧客にも優しい製品となっている。

 港湾にいても環境問題への対策が喫緊の課題となっている。三井造船は、日本国内で培った環境対策技術を海外に向けて発信していくと共に、今後もクリーンな荷役機器を提供するクレーンメーカーのパイオニアとして、更なる開発・販売に取り組んでいく。

 ニュースリリース

 

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