横河電機は1月18日、子会社である横河電機(中国)有限公司(本社:上海市)は、中国新疆ウイグル自治区カラマイ市独山子区にある大規模な水源施設を監視制御する制御システム更新プロジェクトを、水源地を管理する中国石油天然气股份有限公司(PetroChina)の独山子石化分公司から受注したと発表した、
今回のプロジェクトは、独山子石化分公司によって運営される、世界最大級の独山子石油精製・石油化学コンビナートおよび独山子区全域に水を供給する水源の設備を監視制御する制御システムを更新し、最新のシステムによる効率化を図るもの。
年間の給水量は、約6億5,000万立方メートルで、監視制御対象は、4カ所の水源にある84本の井戸、8つの貯水池、およびポンプステーション10カ所。これらを監視制御する制御システムとして、統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」を納入する。プロジェクトは2018年3月までに完了する計画で、エンジニアリング、試運転を含むプロジェクト全体の遂行は全て横河電機(中国)が行う。
今回の受注にあたっては、横河電機がこれまでにPetro Chinaのプラント向けに納入した制御システムの実績や、中国の大規模な水源地向けに納入した制御システムの実績から、横河電気の製品、エンジニアリング能力、およびアフターサービスを評価。また制御システムの長期安定性や、高度なアラーム管理機能および高速な通信機能を活用して顧客にとって最適な運転環境を実現する横河電機の提案が認められたとしている。
横河電気は今回の受注を弾みに、コーポレート・ブランド・スローガンCo-innovating tomorrowのもと、顧客視点でソリューションを提案し、中国における制御事業の拡大を目指す。