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三菱重工業とVestas Wind Systems、MHIヴェスタスの新CEOと新共同CEOを4月1日付で任命

 三菱重工業(MHI)とVestas Wind Systems(ヴェスタス)は1月17日、両社折半出資の洋上風力発電設備合弁会社であるMHI Vestas Offshore Wind A/S(MHIヴェスタス)のChief Executive Officer(CEO:最高経営責任者)にPhilippe Kavafyan(フィリップ・カバフィアン)氏を、共同CEOにLars Bondo Krogsgaard(ラース・ボンド・コースコー)氏をそれぞれ任命すると発表した。これは、合弁契約に盛り込まれた4年ごとに経営トップを変更するとの条項に基づき行われるもので、2018年4月1日に発効する。

 MHIヴェスタスは、これまでJens Tommerup(イェンス・トムラップ)CEOおよび水野哲志共同CEOのもと、英国、ドイツ、デンマーク、ベルギー、オランダからの受注により、洋上風力発電設備業界における主導的地位を確立した。洋上風力エネルギー市場が新たな市場の開拓とエネルギーコストのさらなる削減により拡大の見込みであるなか、同社は戦略の転換により新市場への拡大と、成熟市場におけるさらなる地位の確立をはかっている。MHIとヴェスタスは同社の親会社として、多様な市場で幅広い経験と知識を持つ新しいリーダーを社外に探し求め、MHIがKavafyan氏を、ヴェスタスがKrogsgaard氏というそれぞれ優れた人物を選定したもの。

 Kavafyan氏は、幅広いエネルギーおよびテクノロジーの業界で25年の経験を持ち、そのうち12年間はAdwen(アドウェン)、フランスのAreva(アレバ)、EDF(フランス電力会社)およびGE(ゼネラル・エレクトリック)の風力発電部門で、事業開発、技術、財務、資産およびリスク管理分野でリーダー経験を有している。また、Adwen会長在任期間を含めて直近の6年間は洋上風車市場で手腕を発揮した。

 Krogsgaard氏もまた、デンマークのDONG Energy(現社名はØrsted:アーステッド)とシーメンスグループであるSiemens Wind Powerでの風力事業マネジメント経験が豊富。 2010年にドイツの風力発電設備企業であるNordex(ノルデックス)にChief Sales Officer(最高販売責任者)として入社、CEOに昇進して事業をグローバル展開で拡大しながら収益を高めた。

 MHIとヴェスタスとの間で締結された合弁契約の規定では、取締役会メンバーの4年ごとの変更条項に基づいて新CEOの任命が実施されることになっており、今回、MHIがCEOを任命、ヴェスタスが共同CEOを任命するものです。MHIヴェスタスは両名の風力発電部門における経験とリーダーシップを結集し、今後も一層の事業伸長をはかる。

 ニュースリリース

 

 

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